先日、安倍総理が病院へ検診に行ったとの報道が流れました。
ここ最近の総理は覇気がないなどといわれていましたから健康に何か問題があるのかどうか心配です。

支持率も下がってきている中でしたので、メディアもここぞとばかりに「総理が病院に行った」と報道している姿は、「健康に不安があるならやめても構わないのだぞ」と言っているようにも聞こえとても残念な気持ちになりました。

休めるときには総理大臣であっても休むべきで、何をするにしても健康が伴っていなければ志半ばになりかねません。
特に政治家であれば理想の国にするために活動を行っているのですから。

OO日間も休まず働いているから健康に支障をきたす恐れがあるのはもっともですが、また、それを自慢げに言うのも違います。
そして、それを非難するのも違います。
医療関係者、主婦、それぞれ生活するために自分ができることをしているのですから。

また、休みなしで働いていたとしても、中には一時間しか働いてない日もあるから。という批判を目にしましたが、驚きましたね。
一時間しか働いていなくとも、それまでに用意すること、執務までの移動時間、責任が伴う執務への心理的負担、を考えるとたとえ一時間しか働いていなくとも、重労働といえることもありますので。
会社員などでは出社までの移動など給料が発生しないのがほとんどではないでしょうか。一時間であっても拘束時間は3時間以上の人が多いと思います。

となると、上記の批判も残念でなりません。

内閣総理大臣は内閣のトップです。そのトップが欠けると内閣は総辞職となります(憲法70条)。
トップが最終的な責任はとらなければなりませんが、すべてを行う必要もありません。
よくいう、適材適所に大臣を人選したというのであれば、その人に任せるべきです。

まあ、現在の政治では難しいかもしれません。
総理大臣も国会議員の支持がなければなれませんから、派閥の要請で大臣にしたりしなければなりません。
総理大臣が表で出なければ、「顔が見えない」との批判もあるので、出ていかざるを得ません。

大変な仕事です。
批判することは大変有益ですが、最近ではそんなことをするなら「俺がなる」という人が出てきていないのが、国民性が変わったのかなと思います。
よく大阪で首長をしていた人が、批判なされ時に「それなら、あなたが首長になって制度を変えるべきだと思います」という返しが、秀逸で好きでしたけどね。

大野