ワールドカップのレギュレーション変更は「新司法試験」のようなもの?日本代表の戦いを例に考える
サッカーワールドカップが開催中ですね。惜しくも日本はブラジルに負けてしまいました。
日本に勝ったブラジルもノルウェーに負けてしまい、世界の壁がまだまだ高いことを感じている今日この頃ですが、
少し遅らせながら、ワールドカップについて少し思ったことをブログに書かせてもらおうと思います。
2026年大会からワールドカップは48か国制になりました。
出場国が増えたことにより、「ワールドカップに出ること」の価値は以前とは少し変わっています。
この変化は、法律家にとっては旧司法試験から新司法試験へ制度が変わったことに少し似ているかもしれません。
もちろん全く同じではありませんが、「制度が変わることで、評価される地点が変わる」という意味では興味深い共通点があります。
旧制度では「決勝トーナメント進出」が一つのゴールだった
32か国制では、16チームしか決勝トーナメントへ進めませんでした。
つまり、出場国の半数しか生き残れません。
そのため、
「決勝トーナメント進出=世界ベスト16」
という評価自体が大きな実績でした。
旧司法試験でいえば、「最終合格」に近い感覚です。
新制度では「グループリーグ突破」は択一試験合格に近い
48か国制では、32チームが決勝トーナメントへ進めます。
つまり約3分の2が突破できます。
もちろん簡単ではありません。
しかし制度としては、「ここからが本番」という位置付けになりました。
司法試験で例えるなら、
- ワールドカップ出場=司法試験の受験
- グループリーグ突破=短答式(択一)試験合格
- ラウンド32=論文試験を受ける権利を得た状態
というイメージです。
「突破したこと」は立派ですが、それだけではまだ最終評価にはなりません。
ベスト16は論文試験の途中
ラウンド32を勝ち抜いてベスト16に進んでも、
まだ優勝には遠く及びません。
司法試験でも、
択一に合格して論文を書き終えた段階では、まだ合否は決まっていません。
「本当に評価されるのはここから」です。
ベスト8やベスト4が論文合格に近い
個人的には、
- ベスト8=司法試験最終合格
くらいの感覚が一番しっくりきます。
ベスト8まで来れば、
「世界の強豪の中に確実に入った」
という評価になります。
司法試験でも、最終合格すれば法律家としてのスタートラインに立てます。
以前ならベスト16がその役割でしたが、48か国制ではベスト8あたりが、旧大会のベスト16に近い価値を持つようになるのではないでしょうか。
日本代表で考えてみる
今回の日本代表はグループリーグを突破しました。
司法試験で例えるなら、
短答式試験には見事合格した。
しかし、
決勝トーナメント1回戦でブラジルに敗れました。
つまり、
論文試験で惜しくも届かなかった
というイメージになります。
もちろん、これは日本代表を低く評価するという意味ではありません。
むしろ、制度が変わった以上、「グループリーグ突破」という評価だけでは実力を測れなくなったということです。
まとめ
48か国制になったワールドカップでは、決勝トーナメント進出は以前より現実的な目標になりました。
だからこそ、
「決勝トーナメントに出た」ではなく、「決勝トーナメントで勝った」ことがより重要な評価基準になっていくでしょう。
司法試験でも、短答式試験に合格しただけでは最終合格ではありません。
ワールドカップも同じように、これからは「本当の勝負は決勝トーナメントから」という時代になったと言えるのではないでしょうか。
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大野