フランチャイズ本部との関係を壊さず交渉する方法
「言いづらい」を放置しないために
フランチャイズ加盟後、本部との関係で悩む方は少なくありません。
「ロイヤリティについて相談したい」
「契約内容に疑問がある」
「説明と実態が違う気がする」
「このまま進めるのは不安」
しかし、多くの加盟店側が悩むのは内容そのものではなく、
「関係を悪化させたくない」
という点です。
確かに、今後も継続して付き合う相手だからこそ、強く言いにくいものです。
ただし、関係を維持することと、何も言わないことは別問題です。
今回は、本部との関係を壊さず交渉するための考え方を解説します。
なぜ交渉が失敗するのか
交渉がこじれる理由は、内容そのものではなく「伝え方」にあるケースが多いです。
例えば、
×「話が違うじゃないですか」
×「契約違反ですよね?」
×「騙された気分です」
このような伝え方は、相手を防御的にさせやすくなります。
一方で、
〇「認識に違いがあるか確認したい」
〇「契約上どのような理解になるでしょうか」
〇「今後の運営のため整理したい」
こうした伝え方は、問題解決の方向に進みやすくなります。
重要なのは、
“勝つための交渉”ではなく、“解決するための交渉”
という視点です。
感情ではなく事実を整理する
交渉前に整理しておきたいのが、
「何が起きたか」と「どうしたいか」を分けること
例えば、
【事実】
・説明会で○○と言われた
・契約書には△△と書いてある
・実際には□□になっている
【要望】
・条件を修正したい
・運用を見直したい
・説明を求めたい
この整理ができていないと、
「何が問題なのかわからない」
状態になり、話し合いが長引きます。
最初から“要求”ではなく“確認”から入る
いきなり、
「修正してください」
「対応してください」
から始めるよりも、
まずは事実確認を行う方がスムーズです。
例えば、
「契約上、この理解で合っていますか?」
「当初説明との違いについて確認したいです」
「運用上の認識を合わせたいです」
確認から始めることで、相手側も回答しやすくなります。
証拠は集める。でも見せ方は慎重に
メール、LINE、説明資料、契約書などは整理しておきましょう。
ただし、
「全部証拠あります」
「録音しています」
と先に出す必要はありません。
証拠は、
交渉を有利にするためではなく、認識を合わせるため
に使う方が実務上はスムーズです。
継続関係を意識する
フランチャイズでは、
「今回だけ勝てばいい」
では終わりません。
今後も、
・SVとのやり取り
・本部サポート
・仕入れ
・ブランド利用
など関係が続きます。
そのため、
“正しいかどうか”だけでなく、“今後も付き合えるか”
という視点も重要になります。
第三者を入れた方がよいケース
次のような場合は、早めに第三者を入れることも検討した方がよいでしょう。
・感情的な対立になっている
・話し合いが平行線
・契約解釈で争いがある
・修正提案をしても拒否される
・やり取りを残したい
第三者が入ることで、
「当事者同士では言いにくいこと」
を整理しやすくなる場合があります。
まとめ
本部との交渉で重要なのは、
「強く出ること」ではなく「整理して伝えること」
です。
関係を壊したくないから黙る。
逆に、感情的にぶつかる。
どちらも長期的には良い結果につながらないことがあります。
まずは、
事実を整理し、目的を明確にし、伝え方を工夫する
ことから始めることが大切です。
こんなお悩みはありませんか?
✓ 本部との話し合いが進まない
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当事務所では、契約内容の確認、交渉前の整理、意見書作成などを通じて、継続取引に関するサポートを行っています。
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感情や立場の違いが関わる問題は、早めに整理しておくことで 将来のトラブルを防げる場合があります。
大野