学校へ行く理由、そんなことを考えて学校へ行っている人はいないと思います。
勉強をする場、教養を身につける場、スポーツをする場、人的交流をする場、いろいろな使い方ができます。
技術が発達した現代においては、いずれも家で行うことができます。
にもかかわらず、学校が存在し続け、学校へ行く理由は何でしょうか。

私は、社会的忍耐を学ぶ場であると考えます。

ある記事のあるコメントが印象に残っています。

「人の言うこと、やることに難癖をつけるだけであれば、人付き合いをせずとも、勉強ができなくとも出来る。
人のいうこと、やることに文句があるのであれば、どうするべきなのかを具体的に提示できなければ、社会では何の役にも立たない」

言いたいことを言うだけでは簡単ですが、それを皆がしてしまうと社会は成り立ちません。
グッとこらえることもあるでしょう。
どうしても言いたいことがあるならば、どうすれば改善できるのか、どうすれば気分を害せずにしてもらえるのか、を考えて発言する。
そうして社会が成り立っている。

これを学ぶ場が学校だと思います。
勉強も大切ですが、社会に出るとこっちの方が大切だと思います。

社会の構成員となるための学びの場が学校というものではないでしょうか。
成功へのアシストもしてくれ、失敗に対しては責任を取ってくれる、そんな天国はそうそうないのではないかと大人になって気づきます。

大野