民放放送局は広告収入が主な財源となっています。
災害が起こったり、スキャンダルが発生したりすると、スポンサー企業がCM(広告)の差し替えを希望するということが起こります。
最近ではフジテレビの番組の間に流れるテレビCMがACジャパンに変わったというのは記憶に新しいかと思います。
このACジャパンとは、1971年に設立された日本で様々なメディアを通じて公共広告により啓発活動を行っている公益社団法人です。
ACジャパンのCMに変わったということは、ACジャパンがその広告枠を購入したのか?というと、そうではないようです。
私が見た記事によると、テレビCMは基本的にその枠をとった時点で費用が確定するそうです。そして、CMの差し替えをしたとしても費用は返ってくることは基本的にないようです。
とすると、もともと流す予定だったY社のCMがACジャパンに変わったとしてもACジャパンは1円も払うこともなければ、得ることもありません。
さらにその記事では、CMの費用はもともとCMを流そうとしていた企業が負担するということになります。
CMを差し替えても放送局にお金は入り、その費用はもともとCMを流そうとしていた人(広告主)が負担しければならない。
差し替えなくても・・・・何も流さなければよいのでは?と思うかもしれませんが、テレビCMの場合、放送時間が決まっている関係で、何も流さないというわけにはいかないそうです。
そのため、ACジャパンの広告に差し替える、ということになっているそうです。
テレビの宣伝効果は大きいですから、その分、リスクも大きい。そのリスクが発生する可能性は低いのでしょうけど。
大野