名残手という言葉をご存じでしょうか?
そのままなのですが名残惜しそうな手です。

料理などを出した際にお皿をトンとおいてサッと手を引くのではなく、どうぞとの気持ちを込めてゆっくりと手を引くことを言います。

これはもともと茶道の言葉のようですが、丁寧さが表れる所作だと思います。

テキパキと行動することもいいですが、テキパキ過ぎて怒っているのかなと感じてしまうこともあります。

お客様は従業員がテキパキ動きつつ、名残手をしている姿を見て「忙しい中でも丁寧に扱われている」と感じることができるでしょう。

おつりを渡す際放り投げる(支払う際に放り投げるのもです)を見ていると少し寂しく感じてしまいます。

「どうぞ」「ありがとうございます」という気持ちの表れは受け手に取って大変気持ちいいものだと思いますので、心がけていきたいですね。

大野