喫茶店などにあるトーストサンドです。私はよく食べます。普通のサンドイッチより好きです。

普通のサンドイッチより手間がかかっていますから料金も少し高めです。

ただこの店のサンドイッチは特においしいというものにまだ私は出会ったことがありません。

だいたいどこも似たり寄ったりです。

それはサンドイッチを提供する店の種類に原因があると考えています。

高級なイタリアンやフレンチのお店にいけば、街の何倍か値段のするトーストサンドに遭遇することがあります。

しかし、味は抜群においしいということを感じたことはありません。

と、なると通常は街の喫茶店のようなところでしか食べる機会がありません。

街の喫茶店に来店されるお客様は抜群においしいトーストサンドをもとめているわけではありません。もちろんおいしいに越したことはありません。ただそれ以上に喫茶店で休憩がしたい、ゆっくり本を読みたい、タバコを吸いたい、のようなニーズが強く、食べ物の味のクオリティはそこまで求められてはいません。

従って味の開発や追求を店側もそれほどまで行わないのではないかと推察されます。

結果どこも大差ない味になるという訳です。

喫茶店の回転率は客1組が滞在する時間を考慮すると3回転すれば良い方で(開けている時間や立地にもよりますが)、通常は1回転半から2回転です。

では、店のキャパ満タンが間髪入れずに入るためにはどうすればよいか。

例えば、味に大差が出ない料理であってもわずかな工夫で味ではなく他社と差別化していく、これができればお客様としては印象には残ります。

例えば、トーストサンドの具材を食べた瞬間外に出ないように内側を少しくり抜くなどです。

手が汚れにくいなら喫茶店のニーズである、休憩、ゆっくり本を読む、タバコを吸うといったニーズに直接役に立つアプローチとなります。

食べ物は味、この概念を壊すことで出来る差別化も存在するのです。

西本