全ての仕事にはお客様がいます。大きな会社でも小さな会社でもここは同じです。オフィスで日々パソコンに向かわれている方はとかくこれを忘れがちかもしれません。

その仕事はそのサービスを欲しいと願う方のためにやっているのです。

直接お客様と対面する方もいればそうでない仕事をされている人もいますが基本は同じです。誰かのためにやるのが仕事です。

そういう意味では「社会人」という言葉そのものに疑問を持ってしまいます。

社会人になるという表現ですね。仕事をしている人という意味で使っている方が多いようです。私がアルバイトをしている時は、社会人とは言われませんでした。税金を納めていようが、目の前のお客さんのために一生懸命がんばろうが、「バイト」と言われていました。もっとひどい言い方ですと社会に出たことないくせにとよく言われていました。

日本という国は考え方の変化が遅くまた、変化についていくスピードも遅い、そういう国です。変わることをあまりに恐れることから新しい物や考え方をすぐに否定する傾向にあります。いわゆる「べき論」です。こうあるべきという考え方が強すぎて日本そのものが社会人でなくなっていってしまいました。

今の時代そのような社会人というカテゴリーで人をくくること自体そろそろ無意味ということが浸透してきたように思います。

その意味でも正社員という言葉もいかがなものかと思います。正しい社員、どうでしょうか。

アルバイトでも正社員でも社会人でも何でもいいのです。目の前の人の役に立つサービスを、目の前の人にあわせて提供できる人がつまりは「仕事ができる人」です。

それだけの話です。

西本