作業が早い、人の意志を汲み取れる、知識が豊富、判断が早い、挙げればたくさんありますね。

これはいわゆる「スキル」と言います。

ここにあげた項目をすべて達成したとしても、組織がうまく回るとは限りません。

なぜでしょうか。

「人」が仕事をしているからです。いくら仕事と言っても感情があります。感情があるので、スキルが高い人間だから人がついていくとは限らないからです。

1人で仕事をするのは限界があります。ということは必ず誰かと共に仕事をすることになります。

という事はその組んだ相手とうまくやることが最も重要になります。失敗があったとしても協力できるのであれば、それはスキルの高い人間一人で仕事をするよりもずっと効率的に仕事を回せるからです。

スキルの高い人間が5人いたとして、一人はその5人の間に入ってそれぞれの不満や思いを聞きうまく5人にフィードバックできる人間がいるのが理想でしょう。

その人は決してスキルが高いわけではないのですが、間に入るのがうまい、誰に害を及ぼすわけでもないという人こそ、必要なのです。普段の業務で営業が出来るわけでなくても、作業が早いわけでなくても、いるだけで場がうまく回ることがある、そんな人は存在します。

西本