昔は学校で出たごみは、学校の焼却炉で焼かれて処分されていました。
用務員のおじさんがごみを焼いていたのを放課後に見ていた記憶があります。

現在では、学校に焼却炉はあるが使用していないはずです。
これはなぜでしょうか。
その理由は、文部科学省が学校の焼却炉を原則使用しないように通達を出したからです。
ごみを燃やすとき「ダイオキシン」という有害な物質が発生することから、児童や生徒の健康への悪影響を考慮し、ダイオキシンなどの有害物質の排出に対する安全性が確認されない限り使用してはならないとしたのです。

最近ではダイオキシンというあまり耳にすることは少ないですが、 ダイオキシン類対策特別措置法などにより、ごみ処理について厳格に手続きが進められるようになっています。

昔は当たり前のように使っていた設備が時代とともに廃止されていくのは少し悲しいですね。
ただ、学校の焼却炉に関しては健康に被害が出る可能性が極めて高いので致し方なかったのかもしれません。

大野