2025年1月13日は、成人の日として祝日となっています。
今年は、2007年(平成19年)4月2日~ 2008年(平成20年)4月1日生まれの方、ですね。
おめでとうございます。
さて、成人になると一人でできることの範囲が格段と広がります。そのことについて今回は触れませんが、少し調べてもらうとたくさん出てくるかと思います。
今回は成人年齢について書いてみようかと思います。
成人年齢は2022年4月まで20歳とされていましたが、民法改正により18歳となりました。
これまで20歳としていた成人年齢を18歳にしたのはなぜでしょう。
理由としては、若者の積極的な社会参加を促すため、です。
高齢化が進み、選挙においても若者の投票率が低く、選挙などを通じて若者の意見を反映しやすい環境にするためといわれています。
また、成人年齢を変更することにより、結婚年齢の男女差をなくしています。
民法改正前は男性は18歳以上、女性は16歳以上が結婚できる年齢となっていました。その理由は女性の方が男性よりも身体の発達が早いとされていたため、だったそうですが、男女統一にした方がよいという時代の流れからそうなったといわれています。
民法第731条
旧:男は、十八歳に、女は、十六歳にならなければ、婚姻をすることができない。
新:婚姻は、十八歳にならなければ、することができない。
さらに、批判の多かった少年法も民法改正に伴い改正がなされています。
成人が罪を犯せば、実名で報道されますが、未成年が罪を犯しても社会復帰を考慮し実名で報道されません。
18歳や19歳は成人(20歳)とさほど変わらないにもかかわらず未成年として実名が報道されないことに対して多くの批判がありました。
そこで、民法改正に合わせ、少年法も改正され、18歳、19歳も少年法の適用されるものの、特定少年として、原則、検察官へ送致しなければならないという事件を拡大したり、起訴がされると実名報道が解禁されたりするようになっています。
大野