かたりあひて 尽くしし人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ。

菅前総理が安倍元総理の国葬の弔辞で、生前安倍元総理が読んでいたとされると紹介された「山縣有朋」の本の一文です。

日本のことを語り合い、尽くした人は私より先に亡くなってしまった。今後の日本をどのようにしていこうか。

現代語に直すとこんな感じでしょうか。

内閣総理大臣と官房長官という役職で長い間、共に仕事をした仲間が先に亡くなってしまった悲しさを表現する歌としてはピッタリなような気がします。

それが安倍元総理が亡くなる直前に、読まれマーカーが引かれていたのは運命とすら感じてしまいます。

心のこもったいい弔辞だったと思います。

歌にすると、日本語ってとてもきれいになるのだな、奥深いなとさらに実感しました。

大野