最近、安芸高田市が世間の話題になっている。
新進気鋭の市長対古株の議員という構図だ。

市長は安芸高田市で育ち、京都大学を出て大手銀行に入社。その後広島を揺るがす汚職事件を見て一念発起し市長となった。
議員はよくも悪くも田舎の人間であり、古くからの伝統・因習に支えられている。

市長は議会で、思ったことをズバズバと理路整然と話す。
議会で居眠りをした議員に対して「恥を知れ」と言い放ったことは記憶に新しい。
また汚職事件に関わったが再選した議員に対しても、厳しい言葉を投げかけた。
その市長に議員は反発し、市長提案がほぼほぼ議会を通過しないという事態になっている。

この事態に、両者歩み寄る兆しはなく、仲裁できるものもいない。
来年の市長選挙、議員選挙まではこの状況が続くものと思われる。

これは安芸高田市にとっては悲劇と思われるが、はたから見ると(特に議会アーカイブの映像を見ると)、議場がまるで
リアル半沢直樹に見えるらしく、ものによっては数百万回のPVとなっており、切り抜き動画も相当数作られている。
議会は著作権を主張し切り抜きを制限するようであるが、どこまで実効性があるかは疑問である。

市長はいつオワコンになってもいい、というような発言をしていたが、しばらくの間は賑わいそうである。

南本町行政書士事務所