オリンピックが閉幕して一カ月が経ちました。
やる、やらないが議論となっていましたが、結果として開催していましたね。

去年は新型コロナウィルスにより延期がありましたが、再延期、中止はなく、開催でした。

本当に中止となっていたなら、どんな風になっていたのでしょう。

今年の前半ではコロナの感染拡大により緊急事態宣言が出たりしていましたし、「本当にオリンピックは開催するのか」とよく耳にしました。
これに対して政治家は「中止は考えていない」と答える。
一番簡単な答え方ですからね。

「中止も選択肢の一つだ」といってしまえば、次の質問は容易に想像できます。
「どうなった場合に中止になるのですか」ですからね。
これは大変難しい質問です。

オリンピックは全世界を巻き込みます。
日本の価値観で、日本流で、とはいかないものです。
誰もが納得できる中止のためのガイドラインなるものを作成、発表が求められることになります。

すなわち、やることが決まったことを止めるためには理由をつけ、説明が必要となります。

これが大変難しいのだと思います。やると決まったことを「止めます」というだけで済めば、「今までは何だったの?」「嘘つき」となりますから。
ですので、中止という選択肢はそう簡単には出せないのでしょう。

口が裂けても中止とは言えなかったのでしょう。

大野