資格取得を目指す際、勉強をするには過去問を解くことが大変有意義です。

いきなり過去問を解けと言われても、まったくわからないので解けないと思います。

解けなくても当たり前ですので、何も気にすることはありません。

ただ、解けなくてもよいのですが、問題を見て・解答の説明を見たうえで、教科書で確認をしてもらいたいのです。

そこで重要なのが、何を聞かれた問題なのかを把握することです。

最近の教科書は図を多用してくれています。

その図を最大限に利用しましょう。

手続きの流れの図が書かれているのであれば、その図のどの段階に当たる問題であるのかを知ることが理解への近道です。

例えば、会社法の設立では、発起人による定款の作成→設立時発行株式に関する手続き→出資の履行、という流れがあります。
絶対的設立事項の問題であれば、「発起人による定款作成」の段階での問題となります。
失権の問題であれば、「出資の履行」の段階での問題となります。

民法の錯誤の問題(95条)では、
錯誤があった場合、その意思表示は取り消すことができる。
法律行為の目的・取引上の通念に照らして重要であるといえる場合には「錯誤があった場合」といえることになります

間違いがあった、とだけでは錯誤とは言えないということになります。
法律行為の目的・取引の通念に照らして重要であるといえる必要があるので、「錯誤とは何か」ということが知識として持っておくことが重要となります。

「錯誤があった場合」という言葉だけを知っていても問題が解けないということになります。

「錯誤があった場合」とは何か、が聞かれているのだなということを過去問で理解し、その内容を教科書で確認するのが、効率的だと思います。

過去問で何を聞かれているのかを理解し、教科書で内容を理解し、イメージを付け、過去問とリンクさせるということが重要になります。ぜひ参考にしていただけたらと思います。

大野