リスクマネジメントとは、起こりうるリスクを把握し、リスクを事前に回避もしくは最小限に抑えるために対策を講じておくことを言います。

一般には、会社などを運営する際に使われるものですが、一般生活においてもリスクを回避するために対策を講じておくことは必要でしょう。

最近の例でいうと、未知の感染症が発生した場合、マスクが品薄になることを予想し、あらかじめマスクの予備を持っておくことでマスクの取り合いに巻き込まれなくて済みます。
マスクが手元にあるので、感染症に罹患するリスクも低くなるでしょう。

感染症だけでなく、地震が起こった際には水・食料など非常食を備蓄しておけば、ある程度の復旧まで家族を守ることができるでしょう。

社会経済が発展し、欲しいものはある程度なんでも手に入る時代ですから、欲しい時に手に入れれば何ら問題はないはずです。
ただ、どれだけ社会経済が発展したとしても、ひとたび混乱が生じてしまえば、欲しいものが手に入らないものです。

誰かの手元に物が届くということは、誰かがそれを運んでいるという過程が存在していますから。
手に入らないからといって誰かに八つ当たりするのではなく、あらかじめ自分でリスクを管理していれば、何も焦ることはないはずです。

これはモノだけではありません。
人間関係であってもそうです。
完全な人間関係は存在しません。ふとしたきっかけで崩壊してしまう可能性がある脆いものです。
そのため、契約書など目に見えるもので、約束事をあらかじめ決めておくことが当たり前になっています。
言った・言わないの水掛け論になることをリスクとして、あらかじめこれを回避するのです。

ただ、すべてのことを目に見える形で残しておくこともまた、リスクとなります。
雁字搦めになってしまい、解釈の余地がなくなりますからね。

そのため、ある程度まででとどめておくことも重要となります。
ある程度かどうかは、簡単に判断できます。
第三者に見てもらえばよいのです。
第三者に見てもらえれば、「そこまでいる?」という感情を持ってもらえます。
これが解釈を生む余地になると考えます。

なにか行動を起こす際、自分が起こす行動についてリスクを把握する。
目安とするならば、自分にとって+となるか・引き分けとなるか・-となるか、で判断すればよいと思います。
プラスならば積極的に行動を起こす、引き分けならば現状維持です。マイナスならばリスクを把握して自己責任で行動を起こす。という感じです。

把握できないのであれば、人に相談してみればよいでしょう。
それを専門にしている人は、このご時世たくさんいらっしゃいます。
お金を払ってでもリスクを把握することもリスクを管理することになります。

ぜひ皆様もリスクを管理してみてください。

大野