ダブルバインドとは、相反するメッセージが提示された結果、相手方に混乱が生じてしまう状態を言います。

例えば、会社の上下関係では、上司が部下に対しての命令が相反するものであったために、部下が断りづらい(束縛)状況になり、困惑してしまう場面です。
上司が部下に対して、報告を求めた時に、部下は進捗状況などを報告したにもかかわらず、「君の意見はいらない」などといわれてしまう場合が典型例といえるでしょう。

報告を求めたにもかかわらず、意見はいらないという相反するメッセージが提示されていますから、相手がは混乱してしまいますよね。

このダブルバインドは恋愛テクニックとしても用いられているようです。
相反する2つの選択肢を一度に示すことによって、相手が断りづらい状況を作り出すという形で利用されます。

気になる相手をデートに誘いたい、が。直接デートしたいと聞くのはためらいがちです。
断られる可能性が高い、YES/NO問題ですから。
ここを一ひねりするのです。
金曜日か土曜日どちらに行きたいですか、と問うのです。
A/Bの選択肢を与えられたことにより、AかBを考え、答えを出さなくてはなりません。
もちろん、NOという答えもありますが、そう答えるには相手方にプレッシャーがかかっているためためらいがちです。
結果、デートに行ける確率が上がるというものです。

ダブルバインドは相手の心理を拘束してしまい、ストレスがかかりやすいものですので、自身の言動を意識しつつ、使いすぎないようにしましょう。

大野