見たことも聞いたこともないのにできるわけないよ。
説明を受けろ。
そんな・・・・・できっこないよ。
アニメエヴァンゲリオンの一シーンです。

見たことも聞いたこともやったこともないことをいきなり「やれ」と言われれば、皆さんはどうしますか。

果敢に挑戦する人、躊躇してしまう人、説明を求める人、いろんな人がいるでしょう。

説明を受ければ、できるようになるのでしょうか。
果敢に挑戦すれば、できるようになるのでしょうか。

人は得手不得手がありますので、どうなるかはわかりません。

大人は子供に対して、あれをしろ・これをしろということがあります。
いろんなことを経験してほしい、成長してほしいということが根底にあるものであれば、問題はないでしょう。

ただ、子供も人間です。
わがままも言います。自我を形成していく中で反発をすることもあるでしょう。

いろんなことを子供に経験させることは大切ですが、経験・成長からの視点だけで、子供に行動をさせることは、ときに無理強いとなっていることがあります。

やってほしいことに対して、子供が「できない」というのであれば、できないと答えたことに対して「耳を傾ける」ことも必要です。

耳を傾けない、子供への行動の強制は「大人の勝手」です。大人の都合を子供に押し付けていることになります。
これでは子供は反発を強めるだけです。

もっとも、「できない」で終わらせてしまうと、「逃げ癖」がついてしまう可能性がありますので、やはり「耳を傾ける」ことは重要だと思います。

しかし、本当に逃げなければならないこともあります。
「いじめ」や「虐待」などが当てはまると思います。

逃げるべきなのか、やってみるべきなのか、子供に対して一定の道筋を示してあげることも大人の役割です。
そのために、子供の声に耳を傾けるべきなのです。

「逃げちゃダメだ」は時に必要で、時に不要なことです。

大野