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改正民法の解説㉚eスポーツと契約上の地位の移転
暮らしと法律
eスポーツという言葉が登場してある程度期間が過ぎました。今日本はコロナ一色、コロナの対策、伴う経済の政策はどうするのか?各種イベントは軒並み中止となっています。 ところでeスポーツはゲームの大会です。日本以外の国ではとても大きな規模で実施さ... -
改正民法の解説㉙個人根保証契約の極度額
民法・民事訴訟法の考え方
従来の個人根保証についての定めは、一定の範囲に属する不特定の債務を主たる債務とする保証契約であって債務の中に貸金等の債務が含まれるものに限定して極度額を定めなければ無効となるとしていた。 これは個人根保証の重大性と必要性の調整から一定の債... -
改正民法の解説㉘連帯債務者の一人に生じた免除及び時効の完成
暮らしと法律
旧法下では、連帯債務者の一人に対してした債務免除は免除を受けた連帯債務者の負担部分の限度で、絶対的効力が認められる(旧437条)としていました。つまり連帯債務者一人に対して行った債務免除はその他の連帯債務者との関係でも生じるということです。... -
情報の取捨選択
ブログ
現代では瞬時に誰もが、必要な情報を入手できる環境にいます。一昔前には考えられなかったことです。 これによりどういう現象が起きているかというと、「情弱」という言葉です。 必要な情報が下りて来ず、また正しく把握できないがために、損をする人のこ... -
滋賀の海鮮丼と事業承継
企業法務 会社法関連
先日、滋賀の長浜に行って参りました。京都とは違う町並みでそれは楽しい所でした。町の中にお店がありシャッターが閉まっていました。張り紙には、50年のご愛顧誠にありがとうございますと、閉店の文字が。 そのお店は海鮮鍋のお店でした。一つのお店を50... -
改正民法の解説㉗連帯債務者に関する問題(相殺)
民法・民事訴訟法の考え方
前回に引き続き、絶対効と相対効についてであるが、本稿では相殺を扱う。総裁は旧法でも絶対効であった。ただその効力は少し改正による影響がある。 旧法では、例えば3人(A,B,C)の連帯債務者がいて甲が債権者とする。甲は三人に300万の債権を有している... -
改正民法の解説㉖連帯債務者に関する問題(履行の請求と相対効)
民法・民事訴訟法の考え方
本稿から連帯債務者の関する諸問題を扱う。この辺りは改正が著しい分野且つ実務上有用な問題を多く含んでいるため依頼者からの質問も多い。 連帯債務者の問題を扱う上での前提となる考え方をまずは共有しておきたい。簡単なところから行くといわゆる絶対効... -
不足するもの
ブログ
新型コロナウィルスにより、紙に関する商品がなくなっています。ウィルスなので、予防・拡散防止などの観点からマスクがなくなるのは理解できますが、トイレットペーパーなどがなくなったのは正直驚きました。理由としては、単純に買い占めという需要と供... -
法務顧問
暮らしと法律
顧問と言うのは何をしてくれるのか。法人であれば、外注先に困りません。聞きたいこと、取引をする場面で事前に注意すべきポイントを聞いておくなどの活用があります。企業の法務部がある場合でも社員の個人的な相談はしにくいといった面があろうかと思い... -
改正民法の解説㉕詐害行為取消権の期間の変更
民法・民事訴訟法の考え方
現行民法では、知った時から2年、行為の時から20年である(旧426条)。改正後は詐害行為取消権に係る訴えは、①債務者が債権者を害することを知って行為をしたことを債権者が知った時から2年、②行為の時から10年を経過すると提起できない(新426条)。 西本