社会は一人では動かず、大勢で動かしていくものです。
となると、大きいものにまかれる可能性は大きくなります。
これが悪いというわけではないですが、大きい方が「良くない」場合、社会は良くない方向に動いていってしまいます。

孫子は次のような言葉を残しました。

「利して合して動き、利に合せずして止む」

一言でいえば、利益がなければ動きません。ということですね。

大半の人は、これを自然と実践しています。

嫌なことでも何か利益があるから動く。
働きたくないけど給料がもらえるから働く。
利益をもたらしてくれるだろうからお金を投資する。

大きいものにまかれるのも当然なのかもしれません。

損得勘定だけで動くのは好きではありませんが、動かないというよりはよっぽどましなのかもしれません。

道を選ぶ際、楽・好きだけど利益がない方に行くのではなく、そこはいったん立ち止まり、苦しいと思われる方にどれだけの利益があるかを考えてみるのもいいかもしれません。

選択ができるというだけ恵まれていますし、選択ができると気づけただけでも立派だと思いますが。

大野