じゃあちょっと目を閉じて、僕の腕につかまっておいでよ。君の笑顔盗むやつから、君を盗むのさ。

怪盗キッドがキザに言ったセリフではないですよ。backnumber「怪盗」の歌詞です。

よく聞いています。
聞くのは良いのですが、鳥肌が立ってしまいます。
単純にかっこいいと思ってしまうからです。
「君」を盗むための計画として、目を閉じて腕に掴まってくるだけであとは全部任せろ、なんて言葉だけで「君」は盗まれてしまいます。
かっこよさ鳥肌級です。

作詞をやってみたいのですが、どうもセンスがないようで作文になってしまいます。

目を閉じてに「じゃあ、ちょっと」、
僕の腕に掴まって「おいでよ」。
君の笑顔「を」盗むやつから、君を盗む「のさ」。

歌詞のような言葉を私はつけることはできないでしょう。
言葉を取捨選択、試行錯誤を重ねて、一つの歌詞になる感じが憧れてしまいます。

よく昔の歌詞に比べると意味が分からない、といわれる現代の音楽業界ですが、中にはいい歌詞がいっぱいあると思います。
昔の音楽も聴きますが、確かにいい歌詞がたくさんあるように感じます。

ストレートに表現されている歌詞が多いのかもしれません。
「泣き出してしまいそう、痛いほど好きだから、どこへも行かないで、息を止めてそばにいて」
テレサテンの「別れの予感」の歌詞ですが、大変ストレートに作文っぽく表現されています。

現代の歌詞は多様性の社会から人それぞれに想像ができるような歌詞、
昔の歌詞は、全体が「そうだな、そんなこともあったな」的な共通、共有できるような歌詞が多かったのではないでしょうか。

いい歌詞がかけて、それにいい音楽がつき、一つの作品として世に送り出す。

夢を追うミュージシャンが多くのドラマで描かれるのも納得できる気がします。

その作品の権利を保護するサポートができれば作品の作成に加わった気にもなれるのでしょうか。

大野