A級・B級・C級と並んでいたら、どれが一番いいですか。
普通A級と答えると思います。

最近では、このように分類されることは少ないと思いますが、OOA級ライセンスなどのように用いられることがあります。

この時期、日本人としてよく耳にするのが「A級戦犯」という言葉です。

先の戦争が終了して、今年で75年です。

戦争は決して起こしてはなりませんが、世界各国が戦争を起こしていたのは事実です。
日本もその中にあり、我々の祖先は日本という国を守るために戦いを行っていました。

その先祖のおかげで、日本という国家が存在し・日本人として暮らすことができています。

ただ、日本は敗戦国ですから、戦勝国により指導者が裁かれました「極東裁判」「東京裁判」といわれるものです。

その中でA級戦犯という言葉が使われています。

A級、B級、C級という区別は罪状に関する項目にすぎません。
A級:平和に対する罪
B級:戦争犯罪
C級:人道に対する罪

A級戦犯といわれる人たちは、平和に対する罪で訴追された者たちを言います。

ジェノサイドという言葉がありますが、これに当たるのはC級戦犯ということになります。

すなわち、A級、B級、C級という言葉で戦争犯罪人のランクを区別しているわけではないということです。

近現代の歴史をあまり学校では取り扱わないようですが、私もA級戦犯は一番の悪い人たちと思っていましたが、そういうわけでもないようです。

A級戦犯は戦争を開始したり計画したりした人たちが裁かれたりしており、指導者の地位に近かった総理大臣などが該当します。
被告人としては大物ということになります。
大物ということで注目がされますから、A級戦犯という言葉と相まって、極悪人というイメージとなりがちですが、これはイメージに過ぎないということになります。

戦争を開始させたという点では非難ができますが、その時の情勢によってはどうしようもできなかったということも考えられますから、必ずしもその人だけが悪かったとは言えません。

日本人としてはしっかりとした歴史を学ぶ必要がありますね。

大野