今日は、豆知識を披露したいと思います。
知ってる、という人はごめんなさい。
歴史を学んでいると、「~の乱」「~の変」という言葉を聞いたことがありますよね。
応仁の乱や本能寺の変などがメインどころだと思います。
応仁の変や本能寺の乱でもよいはずです
なぜ、乱や変と違い分けるのでしょうか。
これは、言葉に意味があるのでしょう。
乱とは乱れると書きます。
変とは変化の変です。
「乱」と表記される事象は、主にその時の政権に対する大規模な反乱が発生したものの鎮圧され、世の中が変わらなかった場合に使われることが多いそうです。
「変」と表記される事象は、時の政権に対する反乱・裏切りが成功し政権を打倒したことによって世の中が変わった場合に使われるそうです。
応仁の乱は室町幕府の跡継ぎをめぐって内乱が発生し、戦国時代へのきっかけとなったものの和睦によって鎮静化し世の中は変わりませんでした。
よって、世の中が乱れただけなので、「応仁の乱」と表記されるのでしょう。
本能人の変は天下統一目前の政権者織田信長が家臣の明智光秀のクーデターにあい殺されたことで、誰が天下を統一するのかわからなくなりました。
よって、政治的に変化が発生したので、「本能寺の変」と表記されるのでしょう。
「乱」:世の中が乱れただけで政権者は変わらなかった
「変」:時の政権者の打倒に成功し、世の中が変わった
歴史とは勝者の歴史とよく言います。歴史書物は勝者が記したものですから。
都合のいいことしか書いていないのがほとんどでしょうが、それもまた歴史のロマンということで、趣がありますね。
大野
乱と変
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