どこかに行こうとしているわけではありません。
大阪から東京へ向かう途中の愛知にとどまっているわけでもありません。
道半ばという言葉の意味として「志や目標が達成されていないこと」という意味がありますね。

日本語は複雑でありますが、利用方法によっては大変かっこよくなることもあります。

私はあれもこれもしたい人で何か「一つ」をやり遂げたことはめったにありません。
そんな人にとって「道半ばではありますが、諦めます」という言葉大変便利な言葉であります。
一生懸命やったけど、いろんな事情があるので諦めます、察してくださいとかっこよく言っているのです。

何も知らない人からすると「大変なことがあったのね、仕方ないね」となりがちですが、
事情を知っている人からすると「なんと中途半端な奴だ」となりかねません。

なので、いくらカッコつけた言葉を飾ったとしてもあまり意味はないのかもしれません。
ただ、中途半端な人でも一生懸命やったのであれば、それは中途半端ではなく道半ばになるはずです。
言葉と行動がリンクすると人の評価につながるのはそのためでしょう。

日本語は言葉の意味に行動内容も加算される言葉であり、言葉の発し方次第で印象が変わる言葉でもあるといえるのではないでしょうか。
大変興味深いですね。

最後に話は逸れますが、マナーに関するイロハを学ぶ講座などが未だに重宝されるのは日本語に原因があるのではないかとふと思いました。
マナーは大切で目上の人を敬うのは大事ですが、言葉や服装だけを重視するのではなく、態度・行動で示せればよいのではないかと私個人は思うので、マナーや仕来りは苦手です。
ただ単に「空気が読めない人」であるのですがね・・・・。

大野