暮らしと法律– category –
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相続、高齢化社会、士業
ここ1年ほどで特に注目されている「相続」という言葉。日本は世界一の長寿国ですから、高齢者が人口に占める割合として多いので、特に相続は問題となります。 人が亡くなった場合、遺言をせず亡くなると法定相続が始まります。この段階で遺産分割協議を相... -
債権の発生原因の分類
債権が発生する根拠は、民法に4つ規定されています。契約・事務管理・不当利得・不法行為です。この4つは発生の仕方により分類できます。①約定債権 当事者間の合意によって発生する債権です。 当事者の合意によって発生するので、どれがこれに分類できる... -
債権の発生原因
債権とは、ある者が特定の者に対して特定の行為をさせる権利をいいます。民法において、債権の発生原因を4つ規定しています。・契約・事務管理・不当利得・不法行為一般の方になじみがあるものは、契約を根拠とするものではないでしょうか。例えば、売主と... -
損害賠償の根拠
ある行為のために被害を受けた場合、それを償ってほしい。お金で償ってもらう場合、損害賠償を請求することになります。ただ、損害賠償を請求するためには根拠が必要となります。損害賠償発生原因は、大きく分けて2つです。①不法行為に基づくもの(民法709... -
行政書士の魅力
行政書士の魅力とは何でしょうか。行政書士個人の魅力ではなく、仕事としての魅力です。行政書士の仕事は、行政書士法1条の2、1条の3に規定がなされています。①他人の依頼を受け報酬を得て以下の書類の作成をすること ・官公署に提出する書類 ・権利義務... -
速さの違いに関する言葉
法律には、「直ちに」「速やかに」「遅滞なく」という言葉が使われていることがあります。いずれも時間的な緊急度を表す用語ですが、緊急度の度合いはどのように違うのでしょうか。 これらの「一般的」な意味としては、「直ちに」:時間を少しも置かずに、... -
誰が根拠を示すか
民法では、その事実が証明されることによって利益を得るものが証明責任を負うのが原則です。刑法では、検察官が挙証責任を負っています。では、誰かを批判する人はどうでしょうか。この点、私は批判する人が根拠を示すべきだと思います。ただ単に気に食わ... -
市民感覚と法律感覚(終)
ある表現が名誉棄損とならないためには、公共性・公益性・真実性が必要となります。真実性に関しては、真実と認めるに足りる相当な理由があればよいと考えられています。この相当性に関しては、表現時(行為時)において、真実であると思ったことについて... -
市民感覚と法律感覚3
名誉棄損となる場合はどのような場合か刑法230条1項では「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する」と規定がされています。名誉棄損の要件は以下です。①公... -
市民感覚と法律感覚2
日本国憲法21条1項では「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」として、「表現の自由」を保障しています。つまり、人の内心(考え)を外部に公表すること(言論活動)を権利として保障しています。では、なぜ憲法に保障...