改正民法の解説㊴約款の取り扱い公開日:2020年5月4日民法・民事訴訟法の考え方 旧法下では約款についての取り決めがなかった。約款とはスポーツジムなどにいくとある申込書、これにある決まりを示したものである。ほぼ契約書と同義ではあるがこれについては規定がなかった。 現在はインターネットを通じた簡易な決済 […] 続きを読む
改正民法の解説㊳弁済による代位の要件の変更公開日:2020年5月2日民法・民事訴訟法の考え方 弁済による代位は旧法下にもあった規定だが、要件が変更となった。旧法下のポイントは「弁済をするについて正当な利益」を有する者による弁済である。 新法においては、弁済自体は第三者による弁済は認められている(新499条)。この […] 続きを読む
改正民法の解説㉟将来債権の譲渡(新466条の6第1項)公開日:2020年4月15日民法・民事訴訟法の考え方 従来は判例上認められていた「将来債権の譲渡」が条文化された。 最判平成11年1月29日、医師の診療報酬債権につき将来の一定期間内に発生し又は弁済期が到来すべき幾つかの債権を譲渡の目的とする場合には適宜の方法により右期間の […] 続きを読む
改正民法の解説㉞債権譲渡禁止特約付きにも関わらずこれを差し押さえた場合の効果(新466条の4第1項)公開日:2020年4月9日民法・民事訴訟法の考え方 今回も前回に引き続き債権譲渡を扱う。譲渡禁止特約付き債権を譲渡した場合には有効であり、しかし債務者は悪意、重過失ある新債権者に対し弁済を拒めることは前回解説をした。 では債権譲渡禁止特約を差し押さえた債権者がいた場合、ど […] 続きを読む
改正民法の解説㉝債権譲渡禁止特約と債権者不確知の処理公開日:2020年4月7日民法・民事訴訟法の考え方 前回も述べたように新民法の下では債権譲渡禁止特約が付されている債権を譲渡した場合、譲受人の主観に関わらずその債権譲渡は有効となる(新466条2項)。ただ、債務者としては新債権者に対し、債権譲渡禁止特約の存在を主張し弁済を […] 続きを読む
改正民法の解説㉜債権譲渡禁止特約の取り扱い公開日:2020年4月2日民法・民事訴訟法の考え方 旧民法化では債権譲渡禁止特約はそれを知っている者との関係では当事者は無効主張できた。しかし知らない者との関係ではその者が善意無重過失であれば対抗できないとされていた。 ここは解釈上批判の多い所であったため、新民法化では、 […] 続きを読む
改正民法の解説㉛主債務者から保証人に対する情報提供義務公開日:2020年3月30日民法・民事訴訟法の考え方 保証契約は個人的な情により締結されることがほとんどである。個人的な情は契約を意識させない。これは大きな弊害であると筆者は考えるのである。契約というとどことなく冷たく聞こえる、そんな声を聞いたことがあるが、それは日本の悪し […] 続きを読む
改正民法の解説㉚eスポーツと契約上の地位の移転公開日:2020年3月26日暮らしと法律民法・民事訴訟法の考え方 eスポーツという言葉が登場してある程度期間が過ぎました。今日本はコロナ一色、コロナの対策、伴う経済の政策はどうするのか?各種イベントは軒並み中止となっています。 ところでeスポーツはゲームの大会です。日本以外の国ではとて […] 続きを読む
改正民法の解説㉙個人根保証契約の極度額公開日:2020年3月24日民法・民事訴訟法の考え方 従来の個人根保証についての定めは、一定の範囲に属する不特定の債務を主たる債務とする保証契約であって債務の中に貸金等の債務が含まれるものに限定して極度額を定めなければ無効となるとしていた。 これは個人根保証の重大性と必要性 […] 続きを読む
改正民法の解説㉘連帯債務者の一人に生じた免除及び時効の完成公開日:2020年3月11日暮らしと法律民法・民事訴訟法の考え方 旧法下では、連帯債務者の一人に対してした債務免除は免除を受けた連帯債務者の負担部分の限度で、絶対的効力が認められる(旧437条)としていました。つまり連帯債務者一人に対して行った債務免除はその他の連帯債務者との関係でも生 […] 続きを読む