群盲象を撫でる、は群盲象を評す、とも呼ばれることわざです。
人が象に触り、その一部分に触れた情報のみで、象についてすべて知ったかのように語りだす。
転じて、断片的な情報ですべてを理解したと考えがちだが、結果として間違っている(物事の本質を見失っている)、という意味です。
木を見て森を見ず、似たような諺です。
物事や人物について一部分のみを見て、すべてを理解したと錯覚するのは間違っていることが多い、注意が必要ですよ、ということは昔からあらゆる言い方で言われています。
群盲象をなでる
木を見て森を見ず
本末転倒
環境に関する政策についても、検証してみてどっちがよかったのだろう、ということも多いです。
太陽光パネルを一家に一台設置することを義務付ける。
自然発電だから環境には優しいと思われるが、その設置費用、耐久年度、発電能力、廃棄に関することまで考えた場合、果たしてエコなのかという疑問も出てくるかもしれません。
プラスチックごみが海洋破壊につながる、ではそれを廃止し、紙製のストローを使用。
プラスチックごみは無くなるでしょうが、森林破壊はどうするのか、温暖化はどうするのか、という疑問が出てきます。
いずれかの政策は決定し推進することは非常に重要ですが、都度都度で検証し、さらに推進するのか撤退するのかを判断することも重要です。
一方だけを見てすべてが正しい、すべてを理解したというのは往々に間違っていることが多いです。
他の意見も取り入れることも大切である、ということは昔から言われていたと思います。
大野