今日は、「以上」、「超える」、「以下」、「未満」の違いについて説明しようと思います。
上記の言葉は、数に対して使われる言葉です。
そして、「以上」と「以下」という言葉が使われている場合、対象となる数を含むことになります。
例えば、「20歳以上の方が対象です」と書かれていれば、20歳の人を含むそれより多い数字の方が対象となります。
かわって、「20歳以下の方が対象です」と書かれていれば、20歳の人を含むそれより少ない数字の方が対象となります。
すなわち、「以上」とは(対象となる数を含む、それより多い数字)となり、「以下」とは(対象となる数を含む、それより少ない数字)を指すことになります。
次に、「超える」と「未満」という言葉が使われている場合、対象となる数を含まないことになります。
例えば、「20点を超えれば合格です」と書かれていれば、20点を含まず、21点を取らなければ合格とならないことになります。
かわって、「20点未満の場合は不合格です」と書かれていれば、20点は含まず、19点を取ってしまった場合不合格となります。
すなわち、「超える」とは(対象となる数を含まない、それより多い数字)となり、「未満」とは(対象となる数を含まない、それより小さい数字)を指すことになります。
「以上」「以下」は対象となる数を含む
「超える」「未満」は対象となる数を含まない
これでOKです。
余談として、「過半数」という言葉もありますが、これは「全体の半分の数を超えた数」です。
たとえば、1000議席の過半数は501議席ということになります。
ですので、過半数を超えるという言葉は重複表現となり、間違った表現です。
大野