ここ1年ほどで特に注目されている「相続」という言葉。日本は世界一の長寿国ですから、高齢者が人口に占める割合として多いので、特に相続は問題となります。

人が亡くなった場合、遺言をせず亡くなると法定相続が始まります。この段階で遺産分割協議を相続人全員で行うことになりますが、相続人を漏れなく捜すのは意外と難しいというちょっと知られていない事実があいます。仮に一人でも欠けていると、発覚次第やり直しになるか、金銭的な解決をするか、いずれにせよ相続手続きとしては不十分なものになります。大切な誰かが亡くなり悲しい思いをしているにもかかわらず、お通夜、お葬式、お墓、親戚へのあいさつや職場関係、その他故人の公的手続き、銀行手続きとやらなければならないことが多く、さらに相続までとなると、これは残されたご家族にとって大変なストレスです。

しかし、意外にも相続が起こった場合に専門家に何らかの手続きを依頼することはそう多くないのが日本の国民性の特徴でもあります。

そこまですることはないだろうという思いもあるでしょうし、前もって用意することができないという事もあります。

しかし、上記ストレスという点からすると、一人専門家がいるだけで場合によっては大幅なストレス減少になり、故人ときちんと向き合う時間が十分に取れることもあります。そうなると事前に、相続など起こる前に、弁護士、税理士、司法書士、行政書士、土地家屋調査士などの専門家と知り合っておく必要があります。

きっかけは何でもいいのです。普段なじみのない士業という存在は意外と親しみやすいものです。

西本