先日、滋賀の長浜に行って参りました。京都とは違う町並みでそれは楽しい所でした。町の中にお店がありシャッターが閉まっていました。張り紙には、50年のご愛顧誠にありがとうございますと、閉店の文字が。
そのお店は海鮮鍋のお店でした。一つのお店を50年続けるというのは非常にすごいことです。閉店される理由はわかりませんが、個人商店の場合は多くは、経営者の体力が、と言うことです。
顧客は多くついていたのだと思います。そうなると事業として価格算定して売却する、ノウハウと顧客管理をシステム化して売却するといったことが出来ます。
もちろん、経営者の考え方がありますから一概に売却が良いとは言えませんが、そういう手段もあったということです。
他にも、お店丸ごと譲ってその代わりライセンス料を支払ってもらうという契約でもいいわけです。
もちろん、継いでくれる人を探し出し、海鮮鍋の作法から修行して頂いてそのまま後継ぎにしてもいいのです。
私の所では事業承継をメニューとして扱っていますが、そこまでやってこられた歴史をそのままただ終わらせるという方が非常に多い印象です。面倒な手続きは確かにあります。資産価値を調査するにも税理士、不動産鑑定士と必要になることもあります。しかし、ここまで経営されて来られたのです。
最後にもう一仕事してから次世代につなぐ、そういう考え方があってもいいかと思います。
西本