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国際私法ケース4(外国の法人との取引において、その法人に法律上の問題があった場合、どこの国の法律で判断すべきか)
国際私法の考え方
例えば、外国の会社が設立中に日本の会社と取引をして後から、日本の会社が、設立中だったことを理由に契約解除を申し出た場合、どこの法律で判断すべきでしょうか? 設立の問題は会社の従属性によります。従属性はどう判断するかという法律は日本ではない... -
本権
暮らしと法律
民法202条1項においては「占有の訴えは本権の訴えを妨げず、また、本権の訴えは占有の訴えを妨げない」と規定している。占有の訴えと本権の訴えは別物であると考えられています。占有を侵害された場合、これを排除することができる権利として占有訴権... -
民法上の物権
暮らしと法律
民法175条は「物権は、この法律その他の法律に定めるもののほか、創設することができない。」と規定しています。すなわち、勝手に物権を作ることは許されていません(物権法定主義)。この規定を受け10種類の権利が民法には定められています。・占有... -
民事訴訟法 裁判官の除斥の考え方
民法・民事訴訟法の考え方
民訴法は、公正な裁判の実現という趣旨から裁判の当事者や事件と一定の関係にある裁判官を当該事件での職務の執行から排除する制度を設けています。それが裁判官の除斥(法23条)、忌避(24条)、回避(規12条です。 これはどこまで関わったらダメかと言い... -
国際私法ケース3(外国籍の夫の失踪宣告を日本の裁判所に申し立てることはできるか)
国際私法の考え方
不在者が最後に生存していた時点で日本国籍を持っていたか、日本に住所を持っていたかいずれかであれば、日本の裁判所に失踪宣告の裁判管轄があります(法の適用に関する通則法第6条1項)。 しかし、この外国籍の夫が外国に住所を有している、つまり別居し... -
物権
暮らしと法律
民法には財産を支配する概念として物権と債権を用いています。債権は、特定の人に特定の行為を請求することができる権利です。 100万円をAさんに貸した場合、100万円を返せと請求できます。かわって物権は、物を排他的に支配することができる権利で... -
見た目の大切さ
ブログ
ああ、やっぱりね・・・丁寧に言い直すと、「やはり」という言葉です。意味としては、 予測したとおりになるさま。案の定。ということです。 この言葉、なぜか悔しいですよね。人の印象は出会って5秒で決まるといわれています。ということは、出会ってか... -
法律クイズ6
暮らしと法律
人がなくなると相続が開始されます。被相続人は自己の財産をどのように相続してほしいかなどを書面に残すことができます。遺言です。遺言ができる年齢は法律によって決められていますが、何歳でしょう。①20歳②18歳③15歳④7歳 大野 -
安い、高い
ブログ
何か物を買うとき、サービスを受けるとき、お財布との相談となると思います。そんなものがそんな値段で。こんなものがこんな値段で。あんなものがあんな値段で。サービスを受けるかどうかは内心で上記のようなことを踏まえて判断すると思います。物価が下... -
民法の考え方(未成年者が遺言をするための条件)
民法・民事訴訟法の考え方
民法上、遺言は15歳に達した者は遺言を単独でできます(民法961条)。 本来財産行為などは未成年者は単独ではできないのですが、遺言は別です(962条) これは遺言とは人が死亡して始めて効力が発生するものであり、死期になった者の最後の意思を尊重する...