暮らしと法律– category –
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不正・不当・不法
昨日の続きとして、三つの違いについて書いてみようと思います。 今回は、不正、不当、不法です。 不正一般的には正しくないことを意味します。そんな不正ですが、「急迫不正の侵害」などと法律に規定がなされています。急迫不正の侵害とは侵害が違法なも... -
もの・者・物
法律の規定において、ときと時を使い分けるように、ものについても使い分けがなされています。 者:法律上の人格を有するもの(自然人や法人)を指す場合に使用されます。「事理を弁識する能力を欠く情況にある者」(民法7条) 物:有体物を指す場合(形... -
前段・後段
OO条前段によると、OOという結論になります。 OO条後段が根拠です。 あまり言わないセリフですが、法律の本を読んでいると前段後段という言葉がたまに出てきます。 どこまでが前段で、どこからが後段なのか。 普通に読めばわかると思いますが、説明はでき... -
施行令と施行規則
法律を勉強していると、「政令で定める・・・・」「OO省令で定める・・・」 などという規定を見たことがあると思います。 政令や省令で定めないで、法律に規定しといてくれよ。と思ってしまいがちですが、 法律は国会で作られます。 そのすべてを国会で作... -
侮辱の厳罰化
2022年6月13日、侮辱罪を厳罰化する改正刑法が成立しました。 これまでの侮辱罪は、30日未満の「拘留」又は1万円未満の「科料」という法定刑だったのですが、 1年以下の「懲役若しくは禁錮」若しくは30万円以下の罰金が新たに加わります。 「... -
不特定物債権の特定
債権は、ある特定の人に対して一定の行為をすることを請求できる権利です。 物の引き渡しを目的とする債権には特定物債権と不特定物債権(種類債権)という区別があります。 特定物債権とは、特定物の引き渡し(占有の移転)を目的とする債権です。 不特定... -
瑕疵担保責任と契約不適合責任の比較
購入したものに隠れた不具合(瑕疵)があった場合、売主に対して責任を追及する方法として、瑕疵担保責任というものがありました。 現在では法改正があり、契約不適合責任といいます。 例えば、不動産を購入したが、住んでみると雨漏りすることが発覚した... -
債権の消滅時効
債権とは、ある特定の人に対して特定の行為をすることを請求できる権利です。 いつまでも権利行使が可能とすると法律関係が複雑になりかねませんから、債権が時効によって消滅することがあります。 債権の消滅時効です。 時効とは一定の時間の経過によって... -
株主総会資料の電子提供制度
会社法の一部を改正する法律が、令和元年12月4日に成立し、同11日に公布されました。 その改正の中で、株主総会資料の電子提供制度が創設されました。 この制度は令和4年(2022年)9月1日から開始されます。 株主総会を開催する際、議決権行使... -
国会議員と裁判官の給与
国会議員も裁判官も働いていますから、給料をもらっています。 国会議員の給料は歳費といわれています。 法律を勉強していると、国会議員や裁判官の給料を減額することができるのかという問題が出ることがあります。 たとえば、国会議員の歳費は在任中は減...