暮らしと法律– category –
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侮辱罪厳罰化へ(インターネット上の誹謗中傷に対応)
侮辱罪という罪がそもそもあるのをご存じでしょうか?刑法231条にその規定はあります。元々は、懲役、禁固といったものはなかったのですが、令和4年7月7日、約1年前から重くなりました。 「事実を適示しなくても、公然と人を侮辱した者は、1年以下の... -
近隣の木の枝(民法233条)
近隣の木の枝が自分の土地に入ってきている場合、どうするべきでしょう。 これについては民法で規定があります。 民法233条 1 土地の所有者は、隣地の竹木の枝が境界線を越えるときは、その竹木の所有者に、その枝を切除させることができる。 2 前... -
代理人の行為能力
代理人は、本人に代わって、本人のために法律行為を行ってくれる人です。 法律行為の効果は、代理人ではなく本人に帰属します。 旧民法102条に次のような規定がありました。「代理人は、行為能力者であることを要しない。」 行為能力とは、法律行為を単... -
公害対策基本法
公害対策基本法という法律をご存じでしょうか? 日本の4大公害病である水俣病、第2水俣病、四日市ぜんそく、イタイイタイ病の発生を受けて制定された法律です。 この法律は1967年8月3日に公布、施行されました。 この法律の特徴として「調和条項」という... -
公判と口頭弁論
裁判には民事事件を取り扱うものと刑事事件を取り扱うものがあります。民事裁判と刑事裁判といわれますね。 民事裁判を提起した人を原告といい、起こされた人は被告と呼ばれます。 刑事裁判においては起訴された人を被告人と呼びます。 ご覧の通り、民事裁... -
法律と削除
法律は改正を繰り返します。時代背景に合わせて大きく内容を変えたり、削除をしたりします。 六法を開くと、「第OO条 削除」というのを見たりしませんか? 少しだけ面白いのが、第OO条自体は残っているが、その本文(文章)はなくなるという意味で使われ... -
債務の分類②
前回は、作為債務と不作為債務について書かせていただきました。 今日は結果債務と手段債務、持参債務と取立債務について書かせていただきます。 まずは、結果債務と手段債務です。①結果債務 特定の結果の実現を内容とする債務です。 ・建物を建てるこ... -
債務の分類①
債権とは、ある特定の人が、もう一方の特定の人に対してある一定の行為をすることを請求できる権利です。 その反対である、ある特定の人に対して一定の行為をしなければならない義務が債務となります。 そんな債務ですが、分類ができます。 ①作為債務 積... -
金銭債務の特則
金銭債務、金銭の支払を目的とする債務です。支払手形、買掛金、借入金、社債がこれに当たります。 金銭債務については、遅れる(履行遅滞)ということは発生しえますが、社会からお金が無くなることはないため、物理的にお金を支払うことができない(履行... -
取得請求と取得条項
種類株式とは、権利内容の異なる複数の株式を発行する場合における各株式を指す言葉を言います。 会社法108条に規定があります。 剰余金の配当 残余財産の分配 議決権の制限 譲渡制限 取得請求権 取得条項 全部取得条項 拒否権 取締役・監査役選任権 が...