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気持ちは分かるが、法律は違う ― 感情と法のあいだで起きること
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「それは気の毒ですね」「気持ちはよく分かります」 法律の相談の現場では、こうした言葉が出ることは少なくありません。しかしその直後に、専門家はこう続けることがあります。 「ただ、法律上は少し話が別になります。」 この一言に、違和感や失望を覚え... -
なぜ「正しい人が負ける」ことがあるのか
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「どう考えてもこちらが正しいのに、結果は納得できないものだった」 法律やトラブルの話になると、こうした声を聞くことがあります。そして多くの人が、 法律は正しい人を守るはずでは? と感じます。 しかし実務の世界では、「正しいはずの人」が思うよ... -
武家社会と契約 ― 「信頼」だけでは成り立たなかった武士の世界
契約・契約書
「武士の社会は、主従の忠義や精神論で動いていた」 そのようなイメージを持つ人は多いかもしれません。しかし実際の武家社会は、現代でいう「契約」に近い仕組みによって支えられていました。 むしろ、血縁や感情だけでは秩序が維持できないからこそ、ル... -
法律が助けてくれる人・助けられにくい人の違い(実務目線)
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「法律は平等」とよく言われます。確かに制度としては誰に対しても同じルールが適用されます。 しかし実務の現場では、結果として 法律の力をうまく受けられる人 思ったほど救済につながらない人 が分かれてしまうことがあります。 これは法律が不公平だか... -
法律は必ず「何かあった人」を守ってくれるのか?
暮らしと法律
「法律は弱い立場の人を守るもの」そんなイメージを持っている方は多いと思います。 しかし実際には、法律はいつでも・どんな場合でも・自動的に誰かを守ってくれる存在ではありません。 では、法律とは本来どのようなものなのでしょうか。今回は、「法律... -
正義と法律は同じなのか――「正しい」と「決められている」の間にあるもの
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私たちは日常の中で「それは正義だ」「法律的にはこうだ」という言葉をよく使います。しかし、この2つは本当に同じものなのでしょうか。 結論から言えば、正義と法律は重なる部分もあるが、同じではありません。むしろ、時代や立場によって両者がズレるか... -
判官贔屓とは何か?―日本人の価値観に根付く“弱者への共感”
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判官贔屓(ほうがんびいき)とは 「判官贔屓」とは、立場の弱い者や敗者に同情し、応援したくなる心理 を指します。 語源は、平安末期の武将である源義経(九郎判官)に由来するとされています。 兄・頼朝との対立の末に悲劇的な最期を迎えた義経に、多く... -
法律は本当に「紙」で残っているのか?──成立した法律の原本はどこにあり、誰が署名しているのか
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前回の記事では、法律の文言のマスターは「国会で議決された正文」であるという点を整理しました。 では、次の疑問が浮かびます。 その「正文」は本当に紙なのか 日本のあらゆる法律が、紙媒体で残されているのか それはどこに保存されているのか 憲法のよ... -
法律が国会で成立したときの「文言のマスター」は何か?──成立・公布・施行が同一だと、なぜ言えるのか
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「国会で法律が成立した」と言いますが、そのとき確定した法律の文言の“正本(マスター)”は何なのか、意外と知られていません。 また、 成立した法律と 公布された法律と 施行された法律 これらが本当に同一のものだと、なぜ言えるのか。 今回は、法律が... -
内閣不信任決議とは何か― 条文・提出方法・内容を整理する ―
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1.内閣不信任決議の根拠条文 内閣不信任決議の憲法上の根拠は、日本国憲法 第69条です。 日本国憲法 第69条内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、十日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない...