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解除と解約
締結した契約を解消する際、解除や解約という言葉が使われます。解除とは、契約の一方の当事者の意思表示によって、有効に成立していた契約の効力をさかのぼって解消させるものです。その結果、契約は初めから存在していなかったということになります。契... -
ワクチン
人間は細菌やウイルスが体内に入り込むことによって病気を引き起こすことがあります。人間の体はすごくて一度入ってきた細菌やウイルスが再び入ってきたとしても病気にならないようにする機能を有しています。いわゆる免疫というものです。免疫をつけるた... -
民法の考え方シリーズ(交通事故などの場合の近親者固有の慰謝料請求)
民法711条では、生命侵害を被害者が負った場合にその近親者も固有の慰謝料請求ができるとあります。つまり固有に悲しんだのでその分の慰謝料請求ですね。では、これは生命侵害に限るのかが問題となります。 711条の趣旨は損害の発生及び加害行為と損害との... -
法律クイズ3
夫婦が生存中に婚姻関係を解消することを離婚といいます。では、配偶者が死亡した後に同様の効果が得られる法的制度は存在するでしょうか?婚姻をすることで夫(妻)の血族とは戸籍上の家族である「姻族」となります。姻族関係は、離婚をした場合には終了... -
民法の考え方シリーズ(抵当権に基づく妨害排除請求はできるか)
第三者の不法行為、例えば、故意に建物を壊す行為などをされた場合に、所有者が何も対策をしないとなると建物の価格はどんどん下がりますね。そうなると抵当権者は従来の担保価値を毀損されたのですから、抵当権という権利に基づいて何か言えないかという... -
契約法の考え方シリーズ(売買対象地と公簿面積の実測に差があった場合の解決法)
実測したら、土地の大きさに差があったという話はよくある話です。この場合には結論としましては、もう後から減額できないとすることも、1㎡あたりいくら減額するという形にしてもどちらでも構いません。あらかじめこのように契約しておいて有効です。 た... -
中止の選択肢
オリンピックが閉幕して一カ月が経ちました。やる、やらないが議論となっていましたが、結果として開催していましたね。去年は新型コロナウィルスにより延期がありましたが、再延期、中止はなく、開催でした。本当に中止となっていたなら、どんな風になっ... -
民法の考え方(18歳の婚姻に父母の同意は不要になる?)
現行民法737条では、未成年者が結婚するには父母の同意が必要とあります。これが2022年4月以降は不要になります。つまり18歳であっても自分たちの意思だけで結婚できるようになるのです。 どういうことか? 2022年4月以降は改正民法によって成人年齢が引き... -
法律クイズ2
さて問題です AさんはBさんに対して、1000万円を貸しました。ところがBさんは一向に返してくれません。業を煮やしたAさんは弁護士相談し、Bさんを訴えることにしました。裁判当日、AさんとBさんは法廷で顔を合わせ開廷されました。Aさんの主張を聞き、続い... -
法律クイズ1
さて問題です。 Aは交通事故により亡くなってしまいました。Aには両親のDE、妹F、弟Gがいます。Cには配偶者H、子Iがいます。 この場合の相続人は誰でしょう、その相続分はいくつになりますか。 また、Aは生命保険に加入していました。 その受取人はBとなっ...