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裁判管轄
裁判を起こす際、どこの裁判所に書類を提出するのか、という決まりがあります。それが裁判管轄です。民事訴訟事件については、以下のような決まりがあります。まず、事物管轄と土地管轄に分かれます。事物管轄とは、訴訟の目的の価格によって、書類を地方... -
国際私法ケース1(未成年者が日本で外国の会社とネットを使って取引をした場合の契約は取り消せるか)
未成年者は法定代理人の同意なくと取引をすれば取り消すことができる(民法5条1項)。そして海外で取引をした場合にはその海外の法律を適用させる(通則法4条2項)。しかしこれは同一の場所での取引の場合、その国の法律が適用されるだろうと考えることか... -
謝罪と姿勢
少し前のことになりますが、あるメディアで商品の使い方が不適切な配信がなされていたため、謝罪したというニュースがありました。深い内容は割愛しますが、現在、商品には禁止事項みたいなことが必ず記載されています。本当に危険であるから注意を促す意... -
資産の作り方
資産を形成する方法はたくさんあると思います。しっかりと働く、事業を営む、投資をする、宝くじが当たる、いろいろだと思います。今では資産を形成するためのツールが多く提供されていますし、副業を認めている企業が多い傾向にありますから、チャンスは... -
署名と記名
契約書を作成するとき、契約者が名前を記します。その方法としては、署名と記名があります。署名とは、契約者本人が自筆で氏名を手書きすることを意味します。記名とは、自署以外の方法で氏名を記すことを意味します。例えば、第三者による代筆、氏名を彫... -
押印と捺印
契約書を作成する際、契約者の氏名を記す方法として署名と記名があることは、以前のブログで書かせていただきました。本日は、ハンコについてです。押印と捺印です 押印と捺印は、どちらもハンコを押すという意味です。では、違いは何でしょう。捺印は署名... -
刑法の考え方シリーズ(住居侵入罪の侵入の意味)
刑法130条では無断で人の管理する建物などに入ってしまうと、成立するそういう犯罪になります。住居権の平穏を保護する趣旨です。 この侵入とはどういう意味でしょうか。 住居権者がその目的を知っていれば、立ち入りを承諾しなかったと言えるような場合に... -
著作権法の考え方(権利の目的とならない著作物)
著作権法上保護を受ける著作物に該当する情報は、著作者人格権および著作権の保護を受けるのが原則です。 ただいくら著作権発生要件を満たしているように思えても保護の対象とならないものがあります。 1.憲法その他の法令(著作権法13条1号) 2.国、地方... -
国際関係法の考え方(未成年者が海外で買い物をした際、未成年を理由に取り消すことができるか)
日本法によると未成年者は法定代理人の同意を得ずに取引をした場合、後から取り消すことができます(民法5条1項)。 例えば、17歳の少年が法定代理人の同意を得ずに海外取引をした場合でも、同じく取り消すことができるのでしょうか? 取引をした国では16... -
会社法の考え方(一人会社で株主総会の招集手続きは必要か)
株式会社では、株主総会には招集手続きが必要であるとされます(会社法299条等)。それでは一人会社でも株主総会の招集手続きを実施する必要があるのかが問題となります。 なぜなら、株主が一人しかいないのであれば、手続きをしたかどうかはその一人の人...