ベルマークとは?集める目的や仕組み、活動のメリット・デメリットを解説

学校や家庭で、一度は目にしたことがある「ベルマーク」。

食品や文房具などの商品についている小さなマークを切り取り、学校に提出した経験がある方も多いのではないでしょうか。

ベルマークは、単に集めて点数をためるだけのものではありません。学校の設備や教材を充実させるとともに、教育環境の整っていない学校などを支援する仕組みとして、長年続けられてきました。

今回は、ベルマークの目的や仕組み、活動のメリット・デメリットについて、わかりやすく解説します。

目次

1.ベルマークとは?

ベルマークとは、対象となる商品についているマークを集めることで、学校の設備や教材の購入などに役立てられる仕組みです。

1960年に始まったベルマーク運動は、「すべての子どもに等しく、豊かな環境のなかで教育を受けさせたい」という願いから生まれました。

当初は、教育環境の整備が十分ではなかったへき地の学校を支援することが大きな目的でした。その後、支援の対象は特別支援学校や災害で被災した学校などにも広がっています。

ベルマークの特徴は、日常生活のなかで無理なく参加できることです。

普段購入している商品についているマークを集めるだけでも、学校の教育環境を支える活動に参加できます。

2.ベルマークはどのような仕組みで役立つの?

ベルマーク運動には、大きく分けて2つの役割があります。

  • 自分たちの学校の設備や教材を充実させること
  • 教育環境の整備が必要な学校などを支援すること

具体的な仕組みを見てみましょう。

① 商品についているベルマークを集める

ベルマークがついている商品を購入し、商品からマークを切り取って集めます。

学校やPTAなどの参加団体がマークを整理し、ベルマーク教育助成財団に送ります。

② 点数がベルマーク預金になる

送付したベルマークは、1点が1円に換算され、参加団体のベルマーク預金になります。

この預金を利用して、対象となる協力会社から学校に必要な設備や教材などを購入できます。

③ 購入が教育支援につながる

ベルマーク預金を使って対象商品を購入すると、購入金額の10%がベルマーク財団への寄付に回る仕組みになっています。

その資金は、へき地の学校や特別支援学校、災害で被災した学校などへの教育援助に活用されます。

つまり、ベルマーク運動は、自分たちの学校を支えるだけでなく、ほかの学校や子どもたちを支援することにもつながっているのです。

3.ベルマークを集めるメリット

ベルマーク運動には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

学校の設備や教材を充実させられる

学校では、授業や学校生活に必要なさまざまな設備や教材が使われています。

ベルマーク預金を活用することで、対象となる設備や教材などを購入する資金を確保できます。

一人ひとりが集めるマークは小さなものでも、多くの人が協力すれば、学校を支える力になります。

子どもが社会貢献について学べる

ベルマークを集める活動は、子どもが社会貢献について考えるきっかけにもなります。

自分が集めたマークが学校の備品や教育支援に役立つことを知れば、身近な行動が誰かの役に立つことを実感できます。

また、家庭や学校で協力して取り組むことで、助け合いやボランティアについて学ぶ機会にもなります。

家庭で気軽に参加できる

特別な寄付金を用意しなくても、普段購入している商品のマークを集めることで参加できます。

大きな負担を感じずに取り組める点は、ベルマーク運動の魅力の一つです。

4.ベルマーク活動のデメリットや課題

一方で、ベルマーク運動には課題もあります。

特に、学校やPTAで実際に活動する人にとっては、作業の負担が問題になることがあります。

マークの仕分けや集計に手間がかかる

集めたベルマークは、会社ごとに仕分けたり、点数を確認したりする必要があります。

小さなマークを一つずつ扱う作業は、想像以上に時間がかかることもあります。

学校によっては、保護者が集まって作業するため、仕事や家事、育児などとの両立が難しくなる場合もあるでしょう。

参加する人の負担に偏りが出ることがある

ベルマーク活動は、保護者やPTAなどの協力によって成り立っています。

しかし、参加できる時間や人数には差があります。

一部の人に作業が集中すると、活動そのものが負担になり、継続が難しくなる可能性があります。

集めること自体が目的になりやすい

本来の目的は、学校の教育環境を充実させ、必要な支援につなげることです。

ところが、マークを集める作業が目的化してしまうと、時間や労力に見合った活動なのか疑問を感じることもあるでしょう。

大切なのは、集める量だけを重視するのではなく、活動の目的や参加する人の負担も考えることです。

5.ベルマーク活動は今後どうなっていく?

ベルマーク運動は、長い歴史を持つ教育支援活動です。

一方で、学校や家庭を取り巻く環境は変化しています。共働き家庭の増加やPTA活動の見直しなどにより、従来と同じ方法で活動を続けることが難しい学校もあるでしょう。

そのため、今後は活動の目的を大切にしながら、無理なく続けられる方法を考えることが重要です。

例えば、次のような工夫が考えられます。

  • 仕分けや集計の方法を見直し、作業時間を短縮する
  • 参加できる人が無理のない範囲で協力する
  • 活動の目的や成果を共有し、参加する意味を明確にする
  • ベルマーク以外の教育支援の方法も比較して検討する

ベルマークを集めることだけにこだわらず、子どもたちの教育環境をよりよくするという本来の目的に立ち返ることが大切です。

6.まとめ|ベルマークは小さな協力を教育支援につなげる仕組み

ベルマーク運動は、1960年に始まり、学校の設備や教材の充実と、教育環境の整備が必要な学校などへの支援を目的として続けられてきました。

普段の買い物で手にする商品についている小さなマークも、集めることで教育支援につながります。

その一方で、仕分けや集計などの作業には時間がかかり、活動を支える人の負担が課題となることもあります。

大切なのは、ベルマークを集めること自体を目的にするのではなく、子どもたちの学びを支えるという本来の意味を理解することです。

身近な活動だからこそ、その仕組みや課題について考えてみることも、教育や社会貢献への理解を深める一歩になるのではないでしょうか。

大野

目次