いま、日本の人口が**「毎年80万人ペースで減っている」ことをご存じでしょうか。
これは、ちょっとした地方都市がまるごと消えている**レベルの数字です。
しかも、この流れは止まるどころか、これから加速度的に進むと言われています。
【現実】1年で“姫路市”が消えるインパクト
日本の総人口は、ピークだった2008年の約1億2800万人から、すでに1000万人以上減少しています。
そして2024年時点での人口減少ペースは年間約80万人。これは兵庫県の姫路市(人口約80万人)が1年で消えるほどのインパクトです。
単なる数字遊びではありません。
この現象は、医療、福祉、教育、経済、地域社会など、あらゆる分野に“静かなる衝撃”を与えています。
【未来】100年後、日本は5000万人国家に?
国の推計では、今後もこの流れは止まらず、2060年には9000万人台、2100年には5000万人台に突入すると予測されています。
かつて1億人超えを誇った日本が、100年後には現在の半分以下の国になるわけです。
「そんな先の話、関係ない」と思うかもしれません。
しかし、その前段階である2040年代〜50年代には、すでに地方の消滅都市問題や、高齢化率40%超の“超超高齢社会”が現実のものになります。
【根本原因】なぜ人口は減るのか?
最大の理由は少子化です。
日本では、出生数がすでに年間75万人台まで落ち込み、**「死亡数>出生数」**の構造が続いています。
特に若い世代の人口そのものが少ないため、これから生まれてくる子どもも、自然と減っていくという“人口の負の連鎖”が起きています。
つまり、もう「一時的なブーム」や「政策だけ」で簡単に回復できる段階ではないのです。
【現実直視】私たちはどう向き合うべきか?
人口減少は、決して「悪いこと」ばかりではありません。
競争社会の緩和、働き方改革、地域の再編、技術革新など、新たな可能性も秘めています。
しかし、そのためには**「現実逃避」せず、リアルを直視すること**が欠かせません。
「自分の街の未来人口はどうなるか?」
「どんな仕事や産業が残るのか?」
「家族や子どもたちに、どんな社会を残せるか?」
これらを“他人事”にせず、自分ごととして考え、行動することが求められる時代に突入しています。
【まとめ】人口減少は「待ったなし」の現実
日本は、今まさに人口減少の本番に突入しています。
「毎年80万人減」は、もはや他人事ではなく、私たちの生活・仕事・未来に直結する問題です。
リアルオブリアル──それは、“もう待ったなし”という現実。
人口の波にどう立ち向かうか。
その覚悟と行動が、これからの日本社会を左右することは間違いありません。
南本町行政書士事務所 代表 特定行政書士 西本