「参議院って、衆議院と何が違うの?」「選挙区と比例ってどう違うの?」
そんな疑問を抱いたことはありませんか?
参議院選挙は3年に一度行われる大切な国政選挙。ですが、その仕組みは意外と複雑で、「よく分からないまま投票してる」という人も少なくありません。
今回は、初めての人でもわかる参議院議員選挙の基本を、わかりやすく解説します!
参議院とは?衆議院との違い
日本の国会は、**衆議院と参議院の「二院制」**です。
どちらも国会議員ですが、参議院には以下のような特徴があります:
任期は【6年】(衆議院は4年)
解散がない(衆議院は解散あり)
選挙は3年ごとに【半数ずつ】改選
全体で【248人】(2022年から)
つまり、**安定性と継続性を重視した“熟議の場”**が参議院といえるでしょう。
どんな選び方をするの?
参議院選挙は、**「選挙区選挙」と「比例代表選挙」**の2つの方式で構成されています。
有権者は、【2票】を投票します。
【1票目】選挙区選挙(地方ごとの候補者を選ぶ)
全国を都道府県単位で分けた選挙区から立候補者が出て、地域ごとに定められた人数を選びます。
例えば、東京なら6人、大阪は4人、鳥取・島根は合区で2人など、人口に応じて定数が違います。
ここでは「〇〇さん(候補者名)」と書いて投票します。
【2票目】比例代表選挙(全国単位の政党・候補者を選ぶ)
全国を一つの選挙区とし、政党ごとの得票数に応じて議席数を分配する方式です。
ここで面白いのは、投票の仕方が2通りあるという点。
【政党名】を書く(例:「○○党」)
【候補者名】を書く(個人名を書くと、所属政党に1票+その候補者の順位アップにも影響)
つまり、「この人に国会に行ってほしい」と思えば、比例でも個人名を書くことができるのです。
投票日は?期日前もできる?
参議院選挙は3年に一度、夏に行われることが多いです(直近は2022年7月)。
投票所は、住民票のある市区町村で指定された場所となります。
また、当日行けない場合は、**期日前投票(原則、選挙の公示日翌日から投票日前日まで)**も可能です。
最近はコンビニ感覚で期日前に行く人も増えています。
まとめ:1票が未来を決める
参議院選挙は、地味に見えても私たちの生活や法改正に大きく関わる存在です。
物価、教育、福祉、防衛、憲法改正――どんなテーマも、国会を通じて決まっていきます。
だからこそ、自分の1票を「よくわからない」で済ませず、候補者や政党の考えを知り、しっかり意思表示をすることが大切です。
6年任期の議員を選ぶ一票。
「未来を任せたい誰か」に、あなたの声を届けてみませんか?
南本町行政書士事務所 特定行政書士 西本