政治の権力が中央政府に集中している国家を指して、中央集権国家といいます。

これの対義語は、地方分権です。

日本では、飛鳥時代と明治時代に中央集権が進んだといわれています。

中央集権が進んだ一つのきっかけとして、「改新の詔」があげられています。

646年1月22日(旧暦、大化2年1月1日)に、孝徳天皇の即位に伴い、地方それぞれの豪族連合や一部の有力貴族の専制政治から、天皇を中心とした国家にするという趣旨の詔が孝徳天皇より発布されました。

土地は天皇(国)の所有物であること
各地に天皇直属の役人を派遣し、管理すること
戸籍や農地計帳を作ること
稼ぎにあった税を徴収すること

といった内容なのだそうです。

土地を国のものとし、これを国民に分け与える。
そして働いてもらい、税を納めてもらう。
また、国民の数を把握するために戸籍を作る。

これにより、中央政府の権力が強化され、財政基盤も安定することになります。

昔から、頭のいい人はいいのだな、というのが率直な感想です。

大野