エセとは、似ているが本物とは違うことを指す言葉です。

漢字があるそうで「似非」と書きます。
似て非なるもの、それがエセということでしょう。
大変面白い漢字にしたなと思います。

1973年2月25日、大阪のある銀行の夜勤金庫には張り紙が貼ってあったそうです。

御利用の御客様へ
鍵の折損事故に因り投入口開閉不能となりましたので、
誠に御足労ですが当銀行専用通用口の仮金庫迄御廻り下さい。

こんなの見たら信じてしまいますか?
仮金庫の外観はステンレスで装飾されており、見た目はきちんとしていました。

じゃあ信じてしまいますよね。

多くの人が夜間金庫を利用したことにより、仮金庫は一杯になり割れてしまったそうです。

それを最後の方に夜間金庫を利用しようとした人が気づき、警備員に連絡をしたそうです。

調べてみると、仮の夜間金庫は「似非」だったそうです。

これが世に言う「大阪エセ夜間金庫事件」です。

ユーモアを感じさせる犯行ということで、何度かテレビドラマ化されたそうです。

ただ、1980年に時効が成立してしまっています。

現在ではこのような犯罪は警備、防犯が厳しくなっていますから起こりにくいかと思いますが、気を付けましょう。

大野