陰徳とは人知れず善い行いを行うことです。
陰徳あれば陽報あり、すなわち、人知れず善い行いを行っているとよい報いが得られるということわざです。
いいことをやっていると、巡り巡って自分にもいいことが起こる。
この言葉を聞いて、思い出したのが広島の清掃活動をしていた少年の話です。
登下校の際に通学路の清掃活動をしていた中学生いました。
そこに広島東洋カープの黒田投手が偶然通りかかりました。
この時、黒田さんはサングラスをかけており、少年も黒田投手とはわかりませんでした。
そして、黒田さんも一緒に清掃活動を行った。
帰り際にサングラスをかけていた黒田投手がサングラスをずらし、中学生も黒田投手と認識した。
そして、失礼かもしれないと考えたがノートを取り出しサインをお願いしたところ快く応じてくれたそうです。
まさしく陰徳あれば陽報ありという表現がぴったりな場面だと思いました。
徳を積むのは大切だ、といわれます。
徳というのは固い表現かもしれませんから、こうしておいた方がいいのにな、と思うことを行うだけでいいかと思います。
通学路はきれいな方がいいな、中学生がそう考えたのかはわかりませんが、その徳が自分にも返ってきた、素晴らしい出来事だと思います。
大野