他山の石(たざんのいし)とは、他人のつまらない言動、失敗なども自分を磨く助けとなる、という意味で用いられ、現代では他人の言動を手本にして自分のために役立てることのたとえ、で使われます。
他の山から出た粗悪な石も自分の宝石を磨くために利用できる、という古い故事に由来する言葉です。
自分とは直接関係ないことでも自分の行動の参考にできる。
身近なところでいえば、人の振り見て我が振り直せ、です。
混同されやすい言葉として「対岸の火事」があります。
対岸の火事は、他人にとって重大な苦痛や災難であっても、自分には関係がなく少しも痛くもかゆくもないことのたとえです。
まさしく向こう側の火事というところからきている言葉です。
他者の出来事についてみていることは共通していますが、
他山の石は自分のことに活かしていこうとする点、対岸の火事は自分とは無関係であると考えている点、で違いがあります。
いいところも盗んで、悪いところは自分の教訓とする。他者から学ぶことは多いです。
大野