現代ではあまり耳にしない大義名分

政治の世界で国民、県民、市民に信を問う大義名分は何ですか。と耳にするくらいかもしれません。

大義名分とは、行動のよりどころとなる正当な理由を意味します。

大義とは個人が人として守るべきこと、
名分は立場や役割に応じて守るべきもの、を意味しています。

昔は、人として国家や君主に対して守るべき道理という意味で使われていましたが、転じて行動のよりどころとなる正当な理由という意味で使われるようになっています。

政治の世界でいうと、国民等に解散をしてまで信を問うあなたの行動の正当性は何ですか、と記者は政治家に問うていることになります。

任期が残っているにもかかわらず、税金をかけ選挙をするというのはあまり勧められることではないけど、それをあなたは堂々とできるということは何かしらの理由があるということなんですよね。教えてください。と聞いています。

ここで政治家がモゴモゴしてしまったら、それは大義名分がないものと思われてしまいます。

大義名分の類語として建前や名目というものもありますが、大義名分のもとの意味が守るべき正しいことをする、ことから信念、周りを説得できるだけの根拠が強く要求されるのが大義名分という言葉だと思います。

皆さんは形だけではなく、実を伴った説得ができていますか。

大野