競争により互いが切磋琢磨し、技術が発達し、より良いものが生まれる。

パクリ・パクられ、パクられないものを生み出す。

競争による効果は社会にとって大変重要なものです。

競争をやめ、全員が平等に暮らせるような国づくりを目指した国家は衰退していきました。

ただ、一方で競争による弊害もあるようです。

技術分野での競争はより良いものが生まれる可能性がありますが、食の分野では競争により損をしているのかもしれません。

その一つが食料廃棄です。

顧客が他店で食料品を購入しないように、品切れを防ぐために過剰な在庫を抱える。

過剰な在庫をさばききれず、結局は廃棄となってしまう。

廃棄もコストですから、結局は顧客が支払うことになります(別の商品で補填したり、値上げをしたり)。

廃棄されていますから、誰の富(メリット)にもなっていません。

機会損失をすると企業はその分商品が売れないということになりますから損となりますが、廃棄になるとさらに損です。

そのため一定程度の在庫を抱えることは仕方ないですが、過剰な在庫を抱えることはコストもかかり、廃棄の可能性もありますから控えるべきなのかもしれません。

もったいない、とマータイさんも言っています。

適度な競争はよいですが、過剰な競争はデメリットが潜んでいます。

大野