底辺とは、多角形などの「底部」に当たる辺をいいます。
この底辺という言葉は比喩表現として使われることがあります。
階層構造を三角形で表現する習慣から、階層構造の最下層のことを「底辺」と比喩するのです。
社会の底辺や底辺労働者などと使われていますね。
人間はだれかと比較したがります。
比較対象よりも自分が上であると認識することで安心感を得るのだと思います。
差別がなくならないのは比較したがる人間の性が原因なのかもしれません。
日々暮らしている中で、気に食わないことがあり、人に当たるようなことがあたる場合、「この底辺野郎が」とか「底辺企業に勤めているクズの集まり」と発言する方たちをよく見かけます。
特に匿名で投稿することができる掲示板に多いように思います。
ただ、近年の社会状況を考えると、どんな立派な企業に勤めても、立派な専門職を行っていたとしても、ふとしたきっかけで倒れてしまう可能性があります。
罵っている段階では、相手方よりも上なのかもしれませんが、ひっくり返る可能性は十分にありえると思います。
相手方は底辺といわれながらも社会の一員として生き残っているのでありますから、根性もあるでしょうし、生き残るだけの資金的な体力も持ち合わせていると思います。
そんな人たちが、ふとしたきっかけで倒れるとは考えにくいです。
立派な仕事をすることで満足し、それ以外の人は底辺と序列づけることは、自分の身を危うくするだけのような気がします。
未知のウィルスに勝ち残れる企業は「底辺」と呼ばれているような企業だけかもしれません。
きれいごとに雁字搦めになった上辺企業は身動きがとりにくいですから。
果たしてどんな企業が生き残るのでしょうか。
大野