何かを達成したい場合に努力をすることは当たり前ですが、努力する人はみな成功するとは限りません。
では努力をして、毎日毎日、本を読み、勉強して試行錯誤して目標を達成しようとして、それでも叶わない場合、その努力は完全に無駄になるのでしょうか。
答えはNOです。
こんな話があります。ある方が作家になりたくて、来る日も来る日も本を執筆していました。どこかの賞を見つけては応募して落選、出版社に持っていっては断られる、自費出版してみても売れない、しかしそれでも書き続けました。
ブログで出したらい、note出したり、色々考えてやってみました。
You Tubeもやってみました。それでもどうにもなりませんでした。
その方はアルバイトをしながら書き続けて40歳を越えました。それでも芽が出ず、諦めようともいました。しかしそれでもまだ出来ると書き続けました。
ある日、その方のブログへのコメントでこんなものが届きました。
「文章の校正の仕事をしませんか」
というものです。
アルバイトは物書きとは関係なかったため、少し近い仕事と思い、それを承諾しました。校正の仕事をしていると人の文章のアラがわかってきました。
そのうち、校正だけでなく、人の文章をコンサルティングするようになりました。もともと物腰の柔らかな人だったのでこれに物書き志望の人が続々申し込むようになりました。
その人は、自分で物書きをすることはなかったのですが、文章に携わる仕事を得て、結果人から先生と言われるようになりました。
叶わなかったのです。夢自体は。
しかし、近いことは出来るようになりました。この人は不幸でしょうか。努力は無駄になったのでしょうか。
こういうことは世の中結構あると思っています。努力をしていればアンテナが立ちます。アンテナが立つと自然と情報は集まってきます。情報が集まってくると見え方が変わります。そして人との出会いもあります。
努力というスタートがこういう結果をもたらしました。
うまい努力というのはあります。いわゆる努力の方向性というものです。これが理解できて最短ルートを走る、そんなことが出来る器用な人も一部います。いますが、そうでない方だからといって人生詰んだということにはなりません。肝心なのは、動くことです。達成に向けて「自分なり」でいいので努力し続けることです。し続けていれば、いいことはあります。
西本