暮らしと法律– category –
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改正民法の解説㊱異議を留めない承諾。無留保承諾の改正
無留保承諾が改正された。無留保承諾とは、債権譲渡がなされた場合に債務者に債権が譲渡されたことを通知する(新467条1項)。これをもって債務者への対抗要件となる。異議を留めない承諾ともいう。 この時、特に旧債権者に対する何らかの抗弁事項があった... -
株式会社の機関設計
株式会社を設立した際に、絶対に設けなければならない機関とは何でしょう。 そうです、前にも言いましたが、株主総会と取締役だけです(会社法第326条1項)。 それ以外については、一定程度自由に設計することができます。 機関設計に関する規制 ①公開... -
忠実義務と善管注意義務
株式会社を設立すると、取締役が機関として設置されます。 株主総会と取締役は絶対に設置しなければなりません(会社法第326条1項)。 そのほかについては、定款の定めにより、取締役会などの機関を設置することができます。 株式会社の機関とは、会社... -
株主の権利
貯蓄より投資へ、などといわれはじめ何十年が経過しているのでしょうか。 NISA・iDeCoなども当たり前のように耳にします。 株式会社に投資をした場合、株式を購入し、株主となります。 株主の責任の範囲については、何度となく書いていますが、株式の引受... -
退職と民法
何か不祥事があったとき、上司が責任を取ることがあります。 上司が会社のトップ・責任者であった場合、職を辞する辞職をすることが責任と取り方と考えられています。 これはその責任者が何か刑事責任を負ったり、賠償責任を直接負うわけではないが、責任... -
アイデアと著作権
著作権は何らかの申請手続きを得なくても要件さえ満たしていれば成立します。 このように要件さえ満たしていれば成立するため、覚えておいてほしい重要な知識があります。 それは、「アイデアそのものは著作権で保護しない」というものです。 著作権法はそ... -
資本金とは
会社を設立する際、資本金をいくらにするか検討することになります。 そもそも、資本金とは何なのでしょうか。 資本金とは、会社を設立する際に、出資(払込)がなされた資金のことです。会社設立時の運転資金ともいわれます。 会社を検索すると資本金を公... -
株式譲渡の自由の趣旨
株式会社は発行し、出資を募り、資金を調達します。 以前も書きましたが、株式会社において株主は有限責任しか負いません(会社法第104条)。 ただ、株主が出資の払い戻し(退社)をすることは認められていません。 出資したけど、後になって返してくれ... -
契約不適合責任買主の権利
契約内容と異なるものが届いた場合、買主は売主に対して以下の請求をすることができます。 ①追完請求 修補、交換、不足分の引き渡しなどを請求できます。 ②無催告解除 契約の目的を達成できない場合に、契約を解除することができます。 ③損害賠償 売主... -
株主の責任
株式会社、それは株を発行し、より多くの人達から調達した資金をもとに事業を行っていく形態の会社です。 株式会社には株主の存在が欠かせません。 株主は、会社に出資をした人ですから、会社のオーナーです。 株式会社では、株主は自分の出資した金銭以上...