取立て債務と持参債務って何?債権債務の視点でわかりやすく解説

契約や借金など、債権・債務の関係において「取立て債務」「持参債務」という言葉を見かけることがあります。でも、名前だけでは意味が分かりにくいですよね。今回は具体例を交えながら、誰視点で債権債務を考えればよいのかも含めて、わかりやすく整理してみます。

目次

債権債務は「債権者視点」で考える

まず基本として、債権・債務は誰の立場で考えるかが大切です。

  • 債権者(もらう側)視点
    → 「誰から、どのように受け取れるか」がポイント。
  • 債務者(払う側)視点
    → 「誰に、どのように支払うか」がポイント。

法律上の債権債務の分類は、基本的に債権者視点で考えるのが一般的です。つまり、「債権者がどうやって権利を行使できるか」によって分類されます。

取立て債務とは?

取立て債務とは、債務者が債権者の指定した場所まで来なくてもよく、債権者が債務者のところまで取り立てに行くことを前提にした債務のことです。

  • 債権者視点:債権者が債務者のもとへ受け取りに行く
  • 債務者視点:自分のところまで債権者が来るので、持参する必要はない

具体例

  1. Aさん(債権者)がBさん(債務者)から借金を返してもらう場合
  2. 契約で「Bさんは自宅にAさんが来るときに返済すればよい」と決まっている

この場合、**債権者A視点で「取立て債務」**になります。債務者Bは自宅で待っていればよく、Aが来るのを待つだけです。

持参債務とは?

持参債務とは、債務者が債権者の指定する場所まで自分で届ける義務がある債務です。

  • 債権者視点:債権者は指定した場所で受け取れる
  • 債務者視点:自分が取りに行く必要がある

具体例

  1. Aさん(債権者)がBさん(債務者)に「毎月1日までにAの事務所に振り込んでね」と言う
  2. BさんはAの事務所まで支払う義務がある

この場合、**債権者A視点で「持参債務」**です。債務者Bが自ら債権者のところまで届ける必要があります。

誰のことを指しているのか判断する方法

取立て債務・持参債務といった言葉は、債権者視点で分類されています。

  • 「取立て債務」と書いてあれば
    → 債務者のところまで取り立てに行くのは債権者側
  • 「持参債務」と書いてあれば
    → 債務者が債権者指定の場所まで持参する義務がある

ポイントは視点です。契約書や法律書では「債権者が権利を行使するにはどうするか」で呼び方が決まります

まとめ

用語誰が動くか債権者視点での説明具体例
取立て債務債権者が取りに行く債務者は待つだけ自宅まで返済金を取りに来てもらう借金
持参債務債務者が持参する債権者は指定場所で受け取れる指定事務所に毎月支払いを届ける

結論

  • 債権債務は「債権者視点」で見る
  • 取立て債務・持参債務の区別は「誰が動くか」で判断する
  • 契約書や法律文書ではこの視点に注意することが重要

💡 補足
日常生活では意識せずに返済してしまうことが多いですが、契約書では「取立てなのか持参なのか」によって履行場所や責任の所在が変わるので、意外と重要です。

大野

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