旅行をたくさんしているビザの画像

観光で日本に一時的に滞在する場合、短期滞在ビザ(在留資格「短期滞在」)で滞在することになります。

人や国によって様々ですが、短期滞在ビザで最大90日間の滞在が可能です。

何度も来れる?

短期滞在ビザで最大90日滞在できるのであれば何度も来日したい、と考える人も出てくるでしょう。

では、来日の回数に制限はあるのでしょうか。

入国回数に制限はありません。

しかし、短期滞在の在留資格で、1年間に合計180日を超えて日本に滞在しようとする場合、入国が認められない場合があります(短期滞在ではないと判断される)。

これが180日ルールと呼ばれているものです。

180日ルールの根拠

その根拠はどこにあるのでしょう?

明記された条文はありません(入管法に記載はありません)。
実務上の取り扱いとされています。

じゃあ、なぜそのように取り扱われているのでしょうか。

短期滞在は、その名前の通り、短期間の滞在を前提としています。

これを繰り返すことで長期間日本に滞在できるとすると、それは長期滞在となります。

日本に長期滞在をしたい場合には、中長期滞在を前提とした在留資格が用意されています。

これを取得してください、というのが大前提となります。

短期滞在は日本でお金を稼ぐことも、生活の拠点とすることも認めていない、あくまで観光などを目的とした来日を想定した在留資格です。

そのため、1年間の半分以上を日本で過ごしたいのであれば、さらにきちんとした手続きをとってくれ、ということになります。

例外はありうるが難しい

ただ、180日間は実務上のルールであり、特別な事情がある場合には、180日以上の滞在も許可される可能性はあります。

特別な事情について厳格に審査されますので、簡単には認められませんが・・・・。

180日の数え方

最後に180日間の数え方についてですが、短期滞在ビザで許可された日数ではなく、実際に日本に滞在した日数の合計で判断することになっています。

また、最後に日本にいる日(滞在予定期間の最終日)からさかのぼって1年間のカウントをします。

すなわち、2024年7月31日を帰国予定日として短期滞在ビザをとろうと考えた場合、

2023年7月30日から2024年7月31日までの1年間で何日滞在していたかを計算します。

前回が30日、前々回が60日であった場合、90日間を消費していることになりますが、まだ90日間は残っているということになります。

よって、180日ルールには抵触しない、ということになります。

南本町行政書士事務所